支出管理をうまくするには?|質屋が語るお金の話 | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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支出管理をうまくするには?|質屋が語るお金の話

最終更新日 2020年6月22日

給料日の数日後にはお財布の中身が寂しくなってしまう、収支がトントンでほとんど貯金ができない…。そんな方は自分の出費の内訳を見直してみましょう。出ていくお金の管理こそ、お金を貯める第一歩です。

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平均的な生活費と、その内訳は?

まず参考に総務省統計局発表のデータで平均的な生活費を紹介します。

2015年のデータによると、単身世帯の支出平均額は約16万円、2人以上の世帯は約29万円です。そしてその具体的な内訳ですが、食費は単身世帯では支出のうちの25%(約4万円)で2人以上の世帯も同じく25%(約7万円)です。また水光熱費は単身世帯では7.3%(約1万2千円)で2人以上の世帯では8.1%(約2万3千円)です。

ちなみに通常大きな割合を占めると予想される住宅費は、単身世帯で12.7%(約2万円)で2人以上の世帯では6.2%(約1万8千円)と、あまり現実的ではない数字になっています。あくまで統計上の数字として抑えておきましょう。

 

支出管理表を作ってみよう

統計上の平均支出額が分かったところでご自分の支出管理表を作ってみましょう。支出管理表というと難しそうですが、要は家計簿です。最初は「支出の記録を取る」だけで構いません。記録を取れば嫌でもお金の流れが分かるため、無駄な部分に気づきやすくなります。また自分の支出行動の振り返りもできるので、無駄遣いを反省することや無駄遣い対策にもつなげることができます。具体的な作成方法は以下になります。

 

STEP1:費目を決める

まずは費用の名目、つまり「何にお金を使ったのか」を決めます。住居費、食費、水光熱費、保険料、交際費…など毎月必ず出ていくものから書き出していくとすぐに決められるはずです。毎月の支払いを口座引き落としにしているという方は通帳の履歴を見て考えても良いでしょう。また毎月趣味のための出費があるという方やローンの支払いがある方は、それらも忘れず費目に入れておきましょう。

費目を決める際、お金の記録を取るのが初めての方や細かく分類するのは面倒だという方は、少ない費目数から始めても構いません。記録は継続が重要です。無理のない費目数にして、まずは続けることを意識しましょう。

 

STEP2:家計簿をつける

費目が決まったら、実際の金額を記録していきます。ノートなどに手書きしても良いですし、エクセルや、後述するスマホ用の家計簿アプリなど文明の利器に頼るのも良いでしょう。そのとき重要なことは、なるべくレシートを取っておくことと、細かくなり過ぎないことです。レシートを取っておけばつけ忘れがなくなりますし、時間があるときにまとめて記録することも可能です。とはいえ、もしレシートをもらい忘れた、なくしてしまったというときも慌てる必要はありません。細かく1円単位で支出が記録された家計簿は確かに理想的ですが、前述の通り家計簿で大事なことは長く続けること。わからないものはおおよその金額で記録する、何に使ったから思い出せない費用はひとまず「雑費」「不明金」などに分けるなど、最初のうちはある程度の誤差には目をつむりましょう。

 

STEP3:費目ごとに一覧にしてみる

1ヶ月の費目と金額を一覧で分かるようにし、集計します。紙へ記録した場合は電卓などを使って自分で集計する必要がありますが、エクセルや家計簿アプリを使えば集計だけでなくグラフなどの作成も簡単です。これを毎月きちんと記録していけば、あなただけの立派な支出管理表の完成です。

 

理想的な収支割合とくらべて、家計を見直そう

毎月の支出が分かったあとは、自分の支出と理想の収支割合を比較してみましょう。NHKの情報番組でも取り上げられたファイナンシャルプランナーの横山氏の「家計の黄金比率」によれば、手取り金額に対し住居費25%、食費15%、水光熱費6%、保険料4%が理想のようです。ちなみに預貯金の理想は18%です。これらを自分の支出と比較してみましょう。世帯の人数や居住地によって若干の違いはあるかと思いますが、黄金比率から大幅に上回る費目があれば見直しのチャンスです。

 

固定費を見直す

住居費や光熱費など、毎月決まってでていく出費のことを固定費といいます。固定費の中でも大きな金額になりがちなのが保険料と通信費です。保険はライフステージに合わせて契約を見直す、通信費の無駄なオプションは外す、格安スマホを検討するなどすぐにでも見直せそうなものがないか検討しましょう。また意外とあなどれない固定費の1つに新聞代があります。解約も1つの手ですが、新聞社によっては電子版に切り替えれば月に数百円浮かせることも可能なので検討してみて下さい。

 

変動費から無駄なものを削る

固定費以外の、食費や交際費など、比較的けずりやすいものを変動費といいます。変動費の削減も検討しましょう。方法としては外食を抑える、無駄な外出や買い物を控えることがあげられます。特に無駄な買い物は、1回に使う金額は数百円でも1ヶ月で考えると数千円です。マイボトルを持ち歩く、高くつくコンビニには立ち寄らないなどちょっとの工夫で削れる部分があるはずです。

 

上手に支出管理を続けるコツ

支出管理はお金の流れを見えるようし、自身の支出行動や生活パターンを振り返る時間を作ること、そして無駄な出費を減らしていくことが最大の目的です。そのためにはコツコツと続けていくことが重要です。続けていく1番のコツは細かく考えすぎないことですが、記録の方法自体を手軽なものにすることも秘訣です。

たとえば最近人気の支出管理方法であるスマホの家計簿アプリの中には、レシートの写真を撮るだけで自動的にグラフや一覧表を集計してくれるものや、銀行のネットバンキングやクレジットカードのWeb明細と連動させて支出をより明確にできるものなど様々なアプリが出ています。アナログからデジタルまで支出管理の方法は様々ですが、最初のうちは色々な方法を試してみて、自分の性格に合ったものを見つけることをおすすめします。

 

まとめ

毎月の支出を大雑把に記録するだけでも節約意識は芽生えます。日々の支出を見直し、毎月のおおよその出費を知ることは予算や貯金目標の立てやすさにもつながります。家計簿アプリなどの利用も検討しながら、ご自分に合った支出管理方法を長く続けていきましょう。

 

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この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。