質屋の店頭の商品は、どうして安く販売できるのか | 買取・質入れの須賀質店
失敗しない質屋選び

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質屋の店頭の商品は、どうして安く販売できるのか

【質問】

質屋の店頭で気に入った商品があり新品のようですが、定価の半分程度で売られています。安く買えるのはうれしいですがこの商品はなぜこんなに安く売られているのでしょうか??

 

【回答】

(1)質屋の店頭で売られている商品の値段の決まり方は

当店では店頭販売をしていないので、一般的な話としてお答えいたします。おそらくその商品はメーカーの知名度が低いとか、中古品市場で需要が少ないからではないでしょうか。

新品で半値で売られているいうことですが、例えば需要があまりない財布でしたら定価の半値になることはよくあることです。売れなければ販売店としては需要が出てくる価格を下げて売らざるを得ません。そうやって相場が形成されていきます。人気の商品だとしても、正規ブティックではない並行輸入の店舗が定価より大幅に安く販売をしていると、その並行輸入品価格に合わせて質屋の店頭での商品も安くなる場合があります。

思うように販売ができない場合は価格を下げて販売をすることになるので、売り主(この例では質屋ということになります)は仕入れ値以下で販売しているかもしれません。通常、正規ブティックでの販売では価格を下げて売るということはありませんが、質屋やリサイクルショップ等では価格を下げて、時には仕入れ値以下でも販売することが有るので、こうした商品の中で気に入った商品が見つかればお買い得ということになります。

また、お客様の中には思った以上に安値で販売されていると、偽物ではないかという疑問をお持ちの方もいらっしゃいますが、質屋で販売されているものは本物だと思っていただいて間違いございません。

そのほかに考えられるとすれば、新品のように見えても実は中古品で、目立たないところ等に傷や汚れがあるのかもしれません。製品によっては使用していなくても素材が劣化してきて、財布やバッグの内側にべたつきが出ていたり、外側の材質がヤケて変色などが出てきてしまうものもあります。定価よりもかなり安く売られているブランド品は、ご自身で手に取って目立たないところまで確認する、お店のスタッフの方にいろいろ質問してみる、それで納得して購入するのが良いでしょう。

 

(2)質屋の店頭の商品の仕入れ先は

質屋の店頭に並ぶ商品の仕入れ先は、販売店の企業秘密でもあるので、なかなか本当のところはわからないのですが、当社でわかる限りの情報をお伝えいたします。

 

①自社の質流れになった商品

質屋はお客様から品物を預かって、預かった品物に見合うお金を貸付ける仕事をしていますが、貸付けたお金が回収できない状態を質流れといいます。質流れになった時、質屋は預かった品物を処分して貸付けたお金を回収するわけですが、処分先として自分の店舗に並べて販売する、という方法をとっている場合があります。この販売方法であれば質屋は売値を自由に決められるので、多少高めの価格で売り出して時間をかけて売り切ることで、利益を多く確保することが出来る場合があります。逆に、資金回収だけを目的にするのであれば、安めの価格で売り出して早めに売り切ることを目指すので、こうした割安商品に気に入ったものがあればよい買い物ができるわけです。

最近では自分の店舗に並べると同時にヤフーオークションや楽天市場など、インターネットでの掲載を並行して販売している質屋が多くみられます。

 

②自社の店頭で買取した商品

質屋は中古品の買取も店頭で行っている場合が多いので、店頭に売りに来たお客様から商品を買い取って、それを①と同様に自分の店舗に並べたり、インターネットに掲載したりしています。最近では大黒屋やコメ兵といった大手買取業者の影響が多いのと、買取業者の数の激増により、質屋の店頭での買取件数は以前より減っているように思います。販売店を運営するには、ある程度の商品数と売れ筋の商品がたくさん必要になるので、競合が増えて買取量が減ってくると③でお話しするように外部から商品を仕入れてくる必要が出てきます。

 

③中古品オークション市場で仕入れた商品

中古ブランド品の販売店舗を運営するためには、販売店としての見た目というか恰好が大切になってきます。清潔感があって明るい店先はもちろんのこと、整理整頓されたショウウィンドーやディスプレイにも最新流行のものを取り入れたりして、お客様に気楽に店内に入っていただき、じっくりと商品を見ていただく空間が必要です。

展示する商品についてもある程度の数が必要になるので、①②で紹介した自社店頭での仕入れだけでは、お客様が満足して買い物を楽しんでいただけるだけの商品数が集まらないことが多くなります。特にブランドバッグやブランドジュエリー、高級時計は流行があるので、できる限り状態が良くて新しい商品が必要になります。そうなると外部の仕入れ先から商品を仕入れてくることになります。

 

まとめ

多くの質屋は古物品のオークション市場に出入りをしていて、この古物品オークションで商品を仕入れたり、逆に店頭や自社で売れない商品を販売することが多いです。このオークション市場は全国各地に存在して、質屋をはじめ古物営業の許可を持っているリサイクルショップなどの運営者が出入りしており、人だけでなく商品も多数集まってきます。持ち込まれた商品は1点づつセリにかけられ、短時間のうちに売却価格が成立します。この中古品オークション市場は品物を売却して資金回収したい業者と、品物を仕入れたい業者のマッチングの場となっているのです。

この中古品オークション市場には最新のブランドバッグやジュエリー、時計などが集まってくるのですが、これらの商品は多くの買手がほしがる商品でもあるので、仕入れ価格が上がってしまって店頭での販売価格にも影響が出ているようです。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。