質屋の買取と質入れの違いとは?お得なのはどっち?メリット・デメリットを比較 | 創業大正9年の須賀質店 | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
失敗しない質屋選び
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質屋の買取と質入れの違いとは?お得なのはどっち?メリット・デメリットを比較 | 創業大正9年の須賀質店

最終更新日 2023年11月20日

質屋での「買取」と「質入れ」どちらがお得なのか?結論から言えば、状況や目的によって異なるため、一言で断言することはできません。

買取と質入れ、それぞれの特性を理解することで、どちらを選べばよいのか理解できます。この記事では、買取と質入れそれぞれのメリット・デメリット、買取と質入れに向いている人の特徴について解説していきます。

 

【 目次 】
 1質屋で買取してもらうのと、質入れするのは違うのでしょうか?

 

 2質屋の買取のシステムとは

 2.1買取後の買い戻しが出来ないわけは?

 

 3質屋の買取のメリット

 3.1受け取れる現金が質入れより高い

 3.2質入れできない品物も買い取りできる場合がある

 

 4質屋の買取のデメリット

 4.1一度しか現金化できない

 

 5質屋の質入れのシステムとは

 

 6質屋の質入れのメリット

 6.1お金を返済すれば品物を取り戻せる

 6.2審査不要で信用情報に記録されない

 6.3質入れ期間を延長できる

 6.4お金を返さなくても問題ない

 

 7質屋の質入れのデメリット

 7.1利息が割高

 7.2質流れになるリスクがある

 

 8買取と質入れに向いている人の特徴は

 8.1「買取」が向いている人

 8.2「質入れ」が向いている人

 

 9質屋の買取と質入れのちがい まとめ

 

1質屋で買取してもらうのと、質入れするのは違うのでしょうか?

質屋での買取と質入れは異なるサービスのため、どちらがお得かは一概には断言できません。


買取は契約成立時点で品物の所有権が質屋に移りますが、質入れは一時的にお客様の品物を預かりしてお金を貸すサービスです。質入れは貸した現金が返済されないリスクや、保管時のコストが考慮され買取よりも低い査定額になる事が多いです。その為、一般的には買取のほうが質入れよりも受け取る現金は多くなります。

こう聞くと「買取のほうがお得ではないか」と感じるかもしれませんが、質入れの場合はお金を返せば品物が戻ってきます。しかし買取では、一度手放した品物を買い戻すことはできません。

 

2質屋の買取のシステムとは

質屋は品物の価値を判断する鑑定眼があるので、お客様のお持ちになる品物に値段を付けることが出来ます。価値を判断して品物の値段を付ける根拠は、その品物を売りに出した時に一体いくらになるだろうか、という経験値や実際の取引事例によります。

 

質屋が付けた値段をお客様が納得して、質屋に引き取ってもらうことを「質屋の買取」と言ってよいと思います。質屋が買取した場合は、買取金額をその場でお客様にお渡しして取引は終了します。ここでご注意いただきたいことは、買取の取引が成立した後はその品物を買い戻すことが出来ないことです。

このサイトの運営会社である須賀質店では、毎日たくさんの品物の買取をしますが、お客様にも取引の内容を十分に納得していただいているので、後から「あの品物を買い戻したい」と言われることは有りません。

ただ、買い戻しの問い合わせを受けたことが数回あるので、現在では取引のトラブルを防ぐ意味で「買取後のお客様からの買い戻しの申し出はお受けできません」といった趣旨の書面にサインをいただいています。

 

2.1買取後の買い戻しが出来ないわけは?

質屋に限らず、買取を仕事にしている業者、たとえばリサイクルショップや金買取専門店やブランド買取専門店でも、同様に買取後の買い戻しは出来ません。須賀質店と同様にトラブル防止のために書面にサインをしてもらっている業者もあると思います。

 

買取後の買い戻しが出来ない理由は、質屋に限らずリサイクルショップも貴金属買取専門店もブランド買取専門店も、買い取った品物を出来る限り早く換金してしまうシステムで会社を運営しているからです。買取後の買い戻しが出来ない理由は、その品物がすでに売却されて社内に残っていないという理由が大きいと思います。

買取した業者の中には自社の販売部門で売却する場合もあり、買い戻しの申し出を受けたときに自社のどちらかの店舗で展示している場合もあります。こうした場合は品物が有るわけなので、買い戻しの希望に応じることが出来ますが、買い戻す金額は買取した金額よりも高くしなければ買取店が応じてくれないでしょう。

 

宝石やダイヤモンドが付いたアクセサリー類の場合に多いですが、買取した品物を宝石と貴金属の部分に分解してしまうケースが有ります。貴金属は地金業者に売却、ダイヤ等の宝石類は鑑定書や鑑別書をとって宝石として売却する、といった処分手法を使うことが良くあります。こうなってしまうと自社に買取した品物があっても、分解されて元の品物と全く別の状態になっているので買い戻しの問合せに応じることは出来ないといえます。

 

3質屋の買取のメリット

 

3.1受け取れる現金が質入れより高い

 

質屋の買取の最大のメリットは、質入れよりも受け取れる現金が高額であることにあります。質入れでは、品物を保管する管理費用等がかかりますが、すぐに売却できる買取ではこのようなコストがかかりません。

また、質入れでは一定期間預かった後にお金が返済されず質流れになる可能性がありますが、多くのブランド品は時が経つにつれて相場が下がる傾向にあるため、このリスクを考慮した査定を行います。一方、買取ではこのようなリスクを考慮する必要がなく、高値で買取することができるのです。

 

3.2質入れできない品物も買い取りできる場合がある

さまざまな事情で質入れできない品物も、買取では対応できる場合があります。質入れができない理由としては、サイズが大きく保管が難しい、期限がある、査定額をつける事が難しい、などが代表的です。買取の場合は質屋も直ぐに売却できる為、保管場所や期限の心配をせずに買い取ってくれる場合もあります。


また、店舗で買取査定を受ける際は、担当の鑑定士にその場で査定額を交渉する事もできます。「キリがよい金額まで上げて欲しい」など聞いてみると、無理のない範囲で対応してもらえる事もあります。

 

4質屋の買取のデメリット

 

4.1一度しか現金化できない

質屋の買取のデメリットは、買取に出した品物を取り戻すことはできないため、一度しか現金化できないことです。買取査定に納得して取引に応じると、品物の所有権は質屋へと移ります。品物は直ぐに売却される事が多いので「手放した品物を取り戻したい」と思っても買戻しは非常に難しいでしょう。


その為、買取は現金化できるのは一度きりとなります。

 

5質屋の質入れのシステムとは

質屋は買取以外に質入れというシステムが有ります。質入れの場合は、お客様がお持ちになった品物に値段を付けて、この金額を質屋から借入れするシステムです。品物を担保にして質屋からお金を借りるシステムなので、お金が返済されれば質屋は品物をお客様にお返しします。

質入れの場合、質屋に品物を預けてお金を借りることを「質入れ」「入質(いりびち)」「質預け」などと呼ぶことが有り、逆にお金を返して品物を戻すことを「出質(でびち)」と呼んだりします。質屋にお金を支払って品物を受け取るので、「出質」のことを「買い戻し」と思われているお客様がいらっしゃいますが、少し意味合いが異なりますね。出質は買い戻しというよりも、「返済」とか「完済」に近いのではないでしょうか。

 

6質屋の質入れのメリット

 

6.1お金を返済すれば品物を取り戻せる

買取の場合、質屋に売却した品物を取り戻すことはほぼ不可能ですが、質入れの場合は元金と利息である質料を支払うことで、預けていた品物を取り戻すことができます。


また、同じ品物で何度も質入れを利用することができるので、いざというときにお金を借りられる安心感があります。「手放したくはないけれど、一時的にお金が必要」といった場合でも、大切なものを手放さずに現金を入手できるのが最大のメリットと言えるでしょう。

 

6.2審査不要で信用情報に記録されない

銀行や消費者金融でお金を借りる場合、審査を受ける必要があります。一方で質屋の質入れでは審査を受ける必要がありません。身分証明書の提示と名前や住所などの情報を記入すれば、その場で融資を受けることができます。
またキャッシングやカードローンを利用すると信用情報に利用履歴が残ります。利用履歴はその後の審査などにも影響を与えることがありますが、質入れでは信用情報に利用履歴が残らないため安心して利用できます。

 

6.3質入れ期間を延長できる

「質入れの期限が迫っているのに、借りたお金を返すことができない……」という場合は、借り入れした金額に応じた利息を支払うことで期間を延長することができます。延長は何度でも行うことができるので、利息を支払えば質屋に品物を預け続ける事ができます。質入れした品物が不要になった場合、期限までに利息を支払わなければ自動的に質入れの契約が終了します。質入れの期限は3カ月で設定されている事が殆どですので、3カ月ごとに延長するか否かをご自身で決めることができます。

 

6.4お金を返さなくても問題ない

質入れのメリットは、お金を返さなくても大丈夫なところです。銀行や消費者金融で返済ができない場合、信用情報に傷がついたり保証人に迷惑がかかったりといったさまざまなマイナスの影響が出てしまいます。


しかし質入れではお金が返せなかった場合、預けていた品物の所有権が質屋に移る「質流れ」になるだけです。返済がないからと取り立てや催促は一切ありません。質流れになったとしても、再度同じ質屋からお金を借りることもできます。

 

7質屋の質入れのデメリット

 

7.1利息が割高

質入れのデメリットは、買取と比べると利息がかかる点です。利息は質屋営業法で定められた範囲(年利109.5%)で各質屋が自由に設定する事ができます。質屋には利息制限法が適用されない為、キャッシングやカードローンより利息が割高となります。急な出費で質入れを利用する場合、利息も含めて返済できる目処をつけて借りることが原則となります。

 

7.2質流れになるリスクがある

質入れでお金を借りた場合、期限までに返済できなければ預けた品物が質屋の所有物となってしまいます。そのため、どうしても手放したくない大切なものや形見などは質入れしないほうが良いでしょう。気軽に利用できる質入れですが、あくまでもお金を借りるということを念頭に置いて利用するようにしましょう。

 

8買取と質入れに向いている人の特徴は?

 

8.1「買取」が向いている人

下記に当てはまる人は、質屋での買取に向いていると言えるでしょう。
・できるだけ高く売れる方法を選びたい方
・不用品を整理・処分したい方
・新しいブランド品を購入する費用にしたい方

買取は、品物を質屋に買取してもらうサービスであり、一度手放したら買戻すことがほぼ不可能です。そのため、使わなくなったものや思い入れがない物を整理・処分したいという方におすすめです。

8.2「質入れ」が向いている人

下記に当てはまる人は、質屋での質入れに向いていると言えるでしょう。
・買取との差額があっても品物を手放したくない方
・一時的にお金が必要な方
・金融機関や信用情報に利用履歴を残したくない方

質入れは、お金を返済することで品物を取り戻すことができます。また、消費者金融や銀行では返済できなかった場合、催促や取り立て、信用情報に傷がつくリスクがあります。一方で、質入れではこのようなリスクがないため安心して利用できる仕組みになっています。

 

9質屋の買取と質入れのちがい まとめ

質屋は買取も質入れも、いずれも仕事として出来るので買取と質入れはそれほど変わらないと思われている方もいらっしゃるようですが、買取と質入れはまったく別のシステムです。

先にご説明したように、買取はお客様がお持ちになった品物に質屋が値段を付けて、金額に納得していただいたお客様がお金と引き換えに、品物を質屋に引き取らせるシステムです。質入れはお客様がお持ちになった品物を担保として質屋が預かり、品物に見合う金額を質屋から借りるシステムです。

 

そして品物を質屋に引き取らせる買取は、後になって品物を戻してもらおうと買い戻しを希望しても応じてもらえない場合がほとんどです。質入れは、品物は担保として預けているだけなので、借りたお金を返済すれば品物を戻すことが出来ます。ただし、質入れで借りたお金を返すことは「出質(でびち)」と呼ばれていて、買い戻しという表現は少し違うと思います。

 

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この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。