シャネルの買取を希望している方へ!シールなしの場合について解説します! | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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シャネルの買取を希望している方へ!シールなしの場合について解説します!

最終更新日 2022年4月28日

シャネルのアイテムには、シリアルシールとブティックシールが貼られています。これらのシールは、正規品であることを証明する重要なものです。シールを見れば本物か偽物か判断できますが、他にも本物かどうか判別する方法があるのでご紹介しましょう。またここでは、シールなしで買取する場合についても解説します。

 

 

□シリアルシールとブティックシール

1929年から、バッグや小物を中心に販売を手掛けているシャネルは、優れたブランドであるがゆえに偽物も横行しています。そのため、ほとんどのシャネル製品に、正規品であることを証明するための、シリアルシールやブティックシールが貼られています。

 

 

*シリアルシールとは

この中で、シリアルシールは特に、正規品であることを証明する重要なシールです。シリアルシールには数字が記載されていますが、この数字は商品のシリアルナンバーです。つまり、シャネルの商品の固有製造番号が記載されているので、シャネルの正規品であることを証明できるのですね。

 

 

シリアルシールには7桁~8桁の数字が印字されていますが、この数字から製造年を絞れます。例えば、2000年に製造された商品であれば、「5から始まる7桁、6から始まる7桁」の数字が印字されています。2015年の場合は、「20から始まる8桁、21から始まる8桁」の数字です。

 

 

このように、年ごとに印字される数字の頭の部分が変わるので、製造年が判別できるのですね。また、シリアルシールにブラックライトを当てると、本物であれば「CHANEL」の文字が赤く光ります。そのため、ブラックライトを当てて文字が赤く光らなければ、偽物と断定できます。ただし、シリアルシールも年代によっては「CHANEL」の文字がない場合もあります。

 

 

*ブティックシールとは

ブティックシールは、国内の正規店で購入した場合だけ貼られるシールです。ブティックシールには、購入日と購入店をしめす暗号化した文字が印字されています。海外で購入したアイテムには貼られていないので、ブティックシールが貼ってあれば、国内で購入した証拠になります。

 

 

しかし、ブティックシールは簡単に剥がせるので、いつの間にかなくなっていることもあるため注意しましょう。
また、ブティックシールを剥がし、他のシャネル商品に貼って、買取に出す悪質な行為も見受けられるようです。
買取店には査定士がいるので、不正を見抜けます。しかし、フリマサイトやオークションなどに出品すると、買った人は信用してしまうので、だまされるケースがあることにも注意しましょう。

 

 

ちなみに、ブティックシールの日付と購入店を表す文字は、スタンプで押されているのが通常です。そのため、ブティックシールに手書きで書かれている場合は、偽物の可能性があります。ただし、ビンテージシャネルの中には、手書きのものもあるので、手書きだからといって偽物と断定することはできません。

 

 

シリアルシールと、ブティックシールの日付もチェックしましょう。シリアルシールの製造年と、ブティックシールの販売日を比較して、製造年より販売日が古ければ明らかにおかしいです。また、製造年より販売日が新しくても、製造年から何年もたって販売されているようなら、やはり日付がおかしいので疑ってかかったほうが良いでしょう。

 

 

□シール以外にもにも偽物かどうかを判断する方法がある

シリアルシールとブティックシール以外にも、本物と偽物を判別する方法があります。

 

*ギャランティーカード

ギャランティーカードのあるなしで、本物か偽物か見分けられますが、ギャランティーカードがあるから本物と判断するのは危険です。なぜなら、精巧に作られたギャランティーカードの偽物もあるからです。ギャランティーカードには透かしが入っていますが、本物は角度を変えるとココマークが見えたり消えたりすることを覚えておきましょう。

 

 

しかし、偽物はどの角度で見ても、ずっとココマークが見えたままです。なぜ見えたまななのかというと、偽物は透かしではなく、透かしに似せた印刷なので、どの角度から見ても見えるわけです。また、透かしは古いギャランティカードにはありません。

 

 

そのため、透かしがないから偽物とも言い切れないのです。ちなみに、ギャランティーカードの裏にブラックライトを当てると、1行だけ発光するように細工されています。そのため、ブラックライトを当てると本物かどうかわかりますが、古いギャランティーカードの中には光らないものもあります。つまり、ブラックライトを当てて光れば本物ですが、光らないからといって偽物とは断定できないのですね。

 

 

*ロゴ

ロゴはシャネルの象徴ですから、丁寧に作られています。そのため、雑な作りのロゴは偽物と断定して良いでしょう。ただし、本物でも使用しているうちに、ロゴの表面が擦れることがあるので、擦れかどうかしっかり見る必要があります。最近では、本物と見分けがつかないほど、精巧な偽物のロゴも作られているので、判別するのが難しくなっています。

 

 

*金具

シャネル製品の金具のネジは、ほとんどがマイナスネジです。ごくまれに、本物でもプラスネジが使われている場合がありますが、ほとんどがマイナスネジなので、プラスネジが使われていたら疑ってかかりましょう。

 

 

また、シャネルにはYKKのファスナーは使用されていないので、もしYKKのファスナーが使われていたら偽物と見ていいでしょう。ただし、正規店以外でファスナーを修理して、非正規品のファスナーが使われた可能性もあるので、YKKファスナーだからと言って偽物とは断定できません。

 

 

金具のメッキの塗り方にも注意しましょう。メッキの塗り方が明らかに雑であれば、偽物の可能性が高くなります。しかし、非正規店で金具を修理した際に、雑なメッキが施された可能性もあるので、メッキだけで偽物と判断はできません。

 

 

*チェーンの縫い目

シャネルのチェーンに使われている中革は、すべて内側に織り込まれています。しかし、どう織り込まれているかは分解しないとわからないので、織り込み方で判断するのは少し困難です。

 

 

□シールなしの買取について

シールのないシャネル商品が買取できるかどうかは、買取店によって判断が分かれます。シールは剥がれる場合もあるので、シールがないから偽物と断定できません。また、プロの査定士が見れば、シールのあるなしとは関係なく、本物かどうか判断できます。

 

 

このように、シールがなくても査定には影響しませんが、シールがあるかどうかで査定額が変わります。それは、中古市場で再販する際に、シールがないと売りにくいからです。中古で買い求める人は、査定士のように商品を見て本物かどうか見分けられません。そのため、「シールがない=偽物ではないのか」と思ってしまうため、売りにくいのですね。

 

 

では、具体的にシールのあるなしで、買取価格はどれくらい変わるのか、具体例を挙げてみましょう。
例えば、シールがある場合の買取価格が15万円の商品であれば、シールなしだと10万円程度まで下がってしまいます。

 

 

□まとめ

シールがないシャネル商品を買い取ってもらえるかどうかは、買取店によって違います。買い取ってもらえたとしも、シールのある商品に15万円の査定額がつく場合、シールなしだと10万円程度まで下がってしまいます。シールがあるかどうかでこれだけ査定額に差が出るので、シールがいかに重要なものであるかが分かるでしょう。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。