ロレックスを定価で買う方法はあるの?おすすめモデルや並行店・海外で購入する際の注意点を解説| 創業大正9年の須賀質店
ロレックスは、憧れの時計ブランドとして多くの人から認知されています。しかしいざ買おうと思っても、中古市場で定価を超える価格で取引されることが多く、2倍以上することも珍しくありません。なぜロレックスはこれほど入手困難なのでしょうか?
この記事では、ロレックスを定価で買う方法や購入時の注意点・ポイント、ロレックスが定価以上で売られている理由、定価で買えるモデルなどを解説します。
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目次
ロレックスは定価で買えない?その理由とは?
近年、ロレックスの正規店での入手は非常に困難になっています。多くのモデルが定価よりもはるかに高い価格で取引されており、「定価では買えない」という認識が広まっています。ここでは、その理由について解説します。
理由1:世界的な需要の増加
ロレックスの価格高騰の根本的な要因は、世界中で需要が急増していることです。特に新型コロナウイルスの流行以降、旅行や外食といった高額消費の選択肢が限られたことにより、富裕層の消費が高級時計市場へと流れました。また、仮想通貨や株式などの金融資産で利益を得た層が、資産を「モノ」に換える流れとしてロレックスを選ぶ傾向が強まりました。
このように、「価値が下がらない」「持っていて安心できる」という観点からロレックスの需要はかつてないほど膨れ上がっています。さらにSNSやYouTubeなどでもロレックスの人気が加速し、憧れの象徴として広く認知されるようになったことも需要の後押しとなっています。
理由2:供給が圧倒的に少ない
ロレックスの需要が高まる一方で、供給量には限界があります。その理由の一つが、ロレックスの製造工程の多くが職人の手作業によって行われていることです。
精密な設計と高い品質管理のもとで製造されるロレックスの時計は、簡単に量産できるものではありません。ロレックスの製造本数は年間約100万本とされており、カシオG-SHOCKの年間製造本数1000万本と比べると、圧倒的に少ないことがわかります。
さらに、新型コロナウイルスによる工場の一時的な稼働制限も生産能力に影響を与え、供給不足に拍車をかけました。このように複数の要因が重なった結果、ロレックスの供給は追いつかず、定価での入手は非常に困難になっています。
理由3:転売目的の購入の増加
需要の拡大と供給不足が加速すると「ロレックスは買えば儲かる」と考える人が増加しました。これにより、ロレックスは実用品ではなく“転売用商品”として扱われるケースが増えました。
定価で入手できれば数十万円の利益が出るという状況は、転売ヤーにとっては極めて魅力的です。また、それまで興味がなかった層からも注目されるようになりました。結果として人気モデルは常に在庫切れ、正規販売店には行列ができるようになりました。また、希望のモデルを求めて複数の正規店を巡る「ロレックスマラソン」という言葉が生まれるほど、購入は“競争”となっています。
こうした過熱が市場価格をさらに押し上げ、正規価格との乖離が拡大し、本当に欲しいユーザーにとっての購入ハードルがますます高まっているのが現状です。
理由4:正規店の購入ハードルが高い
ロレックスを定価で購入できる唯一の方法は、正規販売店での購入ですが、そのハードルは年々高くなっています。以前は運よく在庫があれば購入できるケースもありましたが、現在では一般の人にとって購入は極めて難しい状況です。
ロレックス側も転売対策の一環として、購入者の本人確認や購入履歴の管理を強化しており、一見客がいきなり人気モデルを買える可能性はほとんどありません。また、過去の購入実績や店舗との関係性が重視されるため、「信頼できる常連客」と認識されることが購入の前提条件となってきています。
このような販売体制の変化により、定価で購入するためのハードルは上がっています。
ロレックスを定価で買う方法はある?
結論から言うと、ロレックスを定価で買う方法は「正規店で購入する」以外にありません。しかし前述の通り、正規店での購入は非常に困難な状況が続いています。そのため、何度も正規店に通う「ロレックスマラソン」を行う必要があります。特定の店舗だけでなく、複数の店舗を定期的に訪問し、販売員との良好な関係を築くことが重要です。在庫状況は日々変動するため、根気強く通い続けることが購入へとつながります。
また、希望モデルを絞りすぎないことも重要です。人気モデルは競争率が非常に高いため、後述する入手しやすいモデルも視野に入れることで、定価で購入できる可能性が高まります。
そして、最も重要なのは購入する熱意を販売員に伝えることです。ロレックスの時計を本当に愛し、大切に使うという気持ちを伝えることで、店員も購入のためのサポートをしてくれるでしょう。
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定価で買えるロレックスのモデル
ロレックスには「なかなか定価で手に入らないモデル」が多い一方で、比較的流通しやすく、定価購入のチャンスがあるモデルも存在します。ここでは、ロレックス初心者や常連歴の浅い方でも比較的手が届きやすい、定価で狙えるモデルを3点ご紹介します。
ヨットマスター
ヨットマスターはスポーツモデルでありながら、サブマリーナーほど過熱しておらず、正規店での購入チャンスが比較的あります。特に「ヨットマスター40(Ref.126622)」や「ヨットマスター37(Ref.268622)」などは人気モデルながら定価での流通が比較的安定しています。プラチナやロレジウムを用いたデザインは高級感があり、上品なスポーツモデルとして幅広い層から支持されています。
また、カジュアルからフォーマルまで使える万能さも魅力です。定価で買える可能性がありながら、ステータス性もしっかり備えた一本です。
エアキング
エアキング(Ref.126900)は、ロレックスの中でも最も手に入りやすいスポーツモデルのひとつです。デザインはパイロットウォッチ風で、航空計器をイメージした文字盤を特徴としています。スポーティかつ個性的なデザインながら、価格は他のスポーツモデルに比べて抑えられており、狙い目のモデルとして注目されています。
2022年にリニューアルされ、リューズガードの追加やムーブメントの刷新などで実用性が向上しているのもポイント。初心者が最初に買う1本としても適しており、正規店での取り扱いが比較的多く、定価で購入できる確率も高いモデルです。
オイスターパーペチュアル
ロレックスの中で最もベーシックなシリーズであるオイスターパーペチュアルは、定価での購入が現実的なモデルです。多彩なサイズ展開(28mm〜41mm)とカラフルな文字盤のバリエーションで、男女問わず人気があります。
36mmや41mmは人気が高く、カラーによっては一部プレミア価格になっていることもありますが、モノによっては正規店での購入チャンスが十分にあります。価格も比較的手頃で、初めてのロレックスとしてもおすすめです。飽きのこないシンプルなデザインで長く使える点も魅力です。
定価で買うのが難しい人気モデル
ロレックスの時計は全体的に人気が高いですが、特に正規店で定価購入が極めて難しいとされるモデルがいくつか存在します。これらのモデルは需要が供給をはるかに上回り、中古市場ではプレミア価格で取引されています。ここでは、その代表的な人気モデルをご紹介します。
コスモグラフ デイトナ
ロレックスの中でも特に絶大な人気を誇るのが、コスモグラフ デイトナです。プロのカーレーサーのために開発されたクロノグラフウォッチで、美しいデザインと高い機能性から、世界中の時計愛好家を魅了しています。
特にステンレススティール製のモデルは、正規店ではほとんど店頭に並ぶことがなく、「幻の時計」とも言われています。入手までにロレックスマラソンを数年行ったという声もあり、定価での入手は至難の業です。そのため、並行市場では定価の2倍以上の価格で取引されることも珍しくありません。
サブマリーナー
ダイバーズウォッチのアイコンとして知られるサブマリーナーも、デイトナに匹敵する人気を誇ります。堅牢な作りと高い防水性能、逆回転防止ベゼルは、プロダイバーだけでなく多くのビジネスパーソンからも支持されています。
特にスタンダードなサブマリーナーデイトやグリーンサブマリーナーは常に品薄状態です。日常使いからフォーマルな場まで幅広く使える汎用性の高さも人気の理由で、正規店での定価購入は非常に困難なモデルの一つです。デイトなしやコンビモデルもあるため、在庫状況や予算に応じて、複数のモデルを候補に入れておきましょう。
GMTマスターII
複数のタイムゾーンを同時に表示できる機能を持つGMTマスターIIは、国際的な旅行者やビジネスマンに人気の高いモデルです。特に青と黒のベゼルが特徴的な「バットマン」や、赤と青の「ペプシ」モデルは、その目を引くデザインと実用性から幅広い層から注目されています。
色褪せしにくいセラクロムベゼルになったことで、一気に人気が加速しました。独特のカラーリングで個性を演出できるのも人気を集める理由の一つで、正規店での入手は困難です。ベゼルやブレスレットの種類があるため、優先順位を決めておくとよいでしょう。
ロレックスを正規店で定価購入するためのポイント
ロレックスを正規販売店で定価購入するには、行動と戦略が必要です。ここでは、ロレックスを正規価格で手に入れる確率を高めるための6つのポイントを紹介します。
ポイント1:ロレックスマラソンを行う
最も基本的で効果的なのがロレックスマラソンを行うことです。ロレックスは予約や取り置きを一切受け付けていないため、購入のチャンスを得るには何度も複数の店舗に通い、在庫があるタイミングを狙いましょう。
来店回数が増えることで販売員との信頼関係も構築されやすくなり、購入の優先度が上がるケースもあります。一度きりの来店では顔を覚えてもらいにくく、人気モデルの入荷情報に触れる機会も限られます。週に1回、あるいは数日に1回など、決まった頻度で足を運び、店内の様子を見たり、気になるモデルについて質問したりと、積極的にコミュニケーションを取りましょう。定期的に店舗を訪れることで、入荷のタイミングに遭遇する可能性が高まります。店舗によっては午前中の来店が好まれる傾向もあるため、時間帯も意識するとより効果的です。
ポイント2:希望モデルにこだわりすぎない
「サブマリーナーじゃなきゃ意味がない」「絶対にデイトナの白文字盤が欲しい」といったこだわりが強すぎると、購入までの道のりが長くなります。人気モデルは当然競争も激しく、入荷の頻度も限られています。
そこで大事なのが“柔軟な姿勢”です。同じスポーツモデルでも、比較的狙いやすいヨットマスターやエアキングなどを視野に入れたり、サイズやカラーの希望を広げたりすることで、定価購入の可能性は一気に高まります。また、「この2つのモデルで迷っているのですが、どちらのほうが人気ですか?」など、販売員に相談しながら希望を広めると「このモデルならより購入しやすいですよ」といったように、情報を入手できるかもしれません。コミュニケーションを通じて「この人は本当にロレックスがほしい人」と印象を与えることにも通じます。
ポイント3:他モデルの購入・修理で信頼を得る
正規販売店での“信用”は非常に重要です。特に人気モデルの購入を希望する場合は、ロレックスの優良顧客であることは、重視されます。よくある方法として、まずは比較的在庫があるエアキングやオイスターパーペチュアルなどのモデルを購入して実績を作り、その後に人気モデルへの橋渡しを狙うという戦略があります。長期的な目線で関係性を築く姿勢が結果につながります。
また、すでにロレックスを所有している場合、オーバーホールや修理を依頼することで、「ロレックスの愛用者」であることをアピールできるでしょう。こうした顧客は「本当に時計を使う人」「転売しない人」として販売員に認識されやすく、その信頼が積み重なることで、ロレックスを定価で買える確率を高めることができます。
ポイント4:丁寧な対応・マナーを心がける
ロレックスのように希少性の高い商品を取り扱うところでは、顧客の対応やマナーが大きく影響します。販売員に対して敬意を持った態度で接すること、感謝や挨拶をすることは基本です。
また、注意したいのがカスタマーハラスメントです。「買ってやっている」「どうして在庫がないのか」といった高圧的な態度や暴言は、販売員からの信頼を失うどころか、出禁対象になるリスクもあります。正規販売店は顧客を選ぶ立場にもあり、態度の悪さが定価購入のチャンスを失わせる要因にもなり得ます。
特にロレックスは、長期的な信頼関係が物を言うブランドです。希望モデルが入手できないフラストレーションを販売員にぶつけるのは論外です。誠意と礼節をもって対応すれば、自然と販売員の印象にも残りやすく、良好な関係を築けるきっかけになります。
ポイント5:SNSや店舗情報をこまめにチェックする
ロレックスを定価で購入するためには、足を運ぶのと同じくらい情報収集も欠かせません。特に有効なのが、SNSの活用です。InstagramやX(旧Twitter)では、正規販売店の営業時間などが投稿されているため、まずは基本的な情報をチェックしましょう。
また、ロレックスマラソンをしている、またはロレックスマラソンで購入できたユーザーの発信も重要です。彼らは複数店舗を回った経験を共有しており、どこの店でどのモデルが出たか、どの曜日・時間帯が狙い目かなど、貴重な“生の情報”が手に入ります。ハッシュタグ検索を駆使すれば、タイムリーな情報にアクセスしやすくなるでしょう。
さらに、時計専門の掲示板やYouTubeでの購入体験談なども参考になります。こうしたユーザーコミュニティに積極的に参加することも、購入確率を高めることにつながります。
ポイント6:購入意思をはっきり伝える
ロレックスの在庫確認で「何か入ってますか?」という聞き方では、販売員に熱意が伝わりません。狙っているモデルや予算、希望する用途などを具体的に伝え、「購入できるなら今日その場で買いたい」と明確な意思を示すことが重要です。
迷っている素振りや後日改めて検討するといった対応は、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。本気度を示すことで販売員の対応も親身になりやすく、長期的な関係の構築にもつながります。はっきり伝えることは、信頼を得るための第一歩です。また、転売目的ではないことや「自分で長く愛用したい」という純粋な気持ちを、言葉と態度でしっかりと示すことも大切です。即決できる準備と、ロレックスに対する揺るぎない情熱を伝えることで、購入確率を高めることができるでしょう。
ロレックスを並行店で購入する場合の注意点
並行輸入店は、正規店では入手困難なモデルも販売されており、すぐに欲しい場合には魅力的です。しかし、並行店での購入にはいくつかの注意点があり、安易に飛びつくのは危険です。ここでは、並行店を利用する際に知っておくべきポイントを解説します。
注意点1:価格が定価より高い
並行輸入店でロレックスを購入する際の最大の注意点は、価格が正規店の定価よりもはるかに高くなることです。特にデイトナやサブマリーナーなど人気のスポーツモデルは、需要と供給のバランスから、数十万円、時には百万円以上も定価を上回るプレミア価格で取引されています。
これは、並行店が正規店から直接仕入れられず、市場で流通している商品を仕入れている性質上、需要が高いモデルほど必然的に仕入れ値が高騰するからです。並行店を利用する場合は予算を十分に考慮し、バランスを考えて購入しましょう。また、複数の店舗を比べて、販売価格が適正であるかを判断する必要があります。相場よりも極端に高い、または低い場合は何らかの理由があるはずです。
注意点2:新品でもギャランティカードの日付に注意
並行輸入店で「新品」として販売されているロレックスでも、正規店での購入時と同じ状態ではありません。特にギャランティカード(国際保証書)は、並行店の新品は、ギャランティカードの日付が購入日よりも前の日付になっています。ロレックスの国際保証期間は購入日から5年間と定められているため、ギャランティカードの日付が古いほど、保証期間がその分短くなることを理解しておく必要があります。
また、近年ロレックス正規店では転売対策として、新品の時計から保護シールを剥がして販売しています。並行店で「新品」として売られている商品でも、このシールが既に剥がされている場合があるため、完璧な未使用品を求める場合はこの点も確認が必要です。
注意点3:偽物やトラブルのリスク
並行店は、正規店で一度誰かの手に渡ったものが市場に流通している性質上、偽物が紛れている可能性があります。また並行店の中には、偽物を販売したり、不当な高値をつけたりする悪質な業者も存在します。信頼性の低い店舗で購入してしまうと、偽物を掴まされたり、購入後のトラブルに巻き込まれたりするリスクがあります。そのため、並行店を利用する際は、必ず信頼できる実績のある店舗を選ぶことが重要です。
事前にインターネットで口コミや評判を調べたり、実店舗を訪れて店員の対応や商品の状態を直接確認したりするなど、徹底した情報収集を行うようにしましょう。また、購入後のメンテナンス体制や、万が一の際の返品・交換ポリシーなども事前に確認しておくと安心です。
ロレックスを海外で購入する場合の注意点
ロレックスを海外で購入する場合、税金に気をつける必要があります。海外で購入したロレックスを日本に持ち帰る際には、日本の税関で消費税・地方消費税が課せられます。
免税店で購入したからといって、日本に持ち帰る際に免税されるわけではありません。免税店は消費税が免除されるだけであり、帰国時には消費税・地方消費税が課せられます。空港の税関で申告を怠ると、虚偽申告となり、追徴課税や罰金が科せられる可能性があります。トラブルを避けるためにも、購入したロレックスは必ず正直に申告し、指示に従って税金を納めるようにしましょう。
また、国の情勢や政策によって持ち出し・持ち込みに関する規制が変わる可能性もあるため、出発前には必ず最新の税関情報を確認しておくことが重要です。
正規店・並行店以外でロレックスを購入する方法
ロレックスの入手方法として正規店や並行店が一般的ですが、それ以外にもロレックスを手に入れる方法はいくつか存在します。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、自身の状況やニーズに合わせて検討することが大切です。
方法1:中古販売店(質店含む)の利用
中古販売店や質店では、すでに一度人の手に渡ったロレックスが販売されており、正規店では見つからない生産終了モデルや、入手困難モデルが手に入るチャンスがあります。中古販売店や質店は鑑定のプロが在籍しているため、偽物を購入するリスクが低く、安心して取引できる場合が多いです。
ただし、商品の状態は様々であり、前のオーナーの使用状況によって傷や使用感が異なります。購入前には必ず実物を確認し、コンディションをしっかりチェックすることが重要です。
方法2:フリマアプリやオークションサイト
手軽にロレックスを探す方法として、フリマアプリやオンラインオークションサイトも挙げられます。個人間で売買されるため、掘り出し物が見つかったり、交渉次第で安価に購入できたりする可能性があります。
しかし、これらのプラットフォームでは、偽物や状態の悪い商品が紛れ込んでいるリスクが非常に高いというデメリットがあり、トラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。特に高額なロレックスの購入は、真贋を見極める専門知識がない限り、避けるべき方法と言えるでしょう。
方法3:個人間取引(知人・友人から)
信頼できる知人や友人から直接譲ってもらうという方法も考えられます。この場合、商品の来歴が明確であり、偽物を掴まされる心配が少ないという大きなメリットがあります。また、価格交渉もしやすく、お互いの合意のもとでスムーズに取引が進められるでしょう。
しかし、万が一購入後に不具合が発生した場合など、金銭が絡むことで友人関係に亀裂が入る可能性もゼロではありません。トラブルを未然に防ぐためにも、事前に時計の状態や保証について細かく取り決めをしておくことが重要です。
方法4:委託販売を利用する
一部の時計専門店や質店では、委託販売という形でロレックスを取り扱っている場合があります。これは、売りたい人が店舗に時計を預け、店舗が代わりに販売してくれるシステムです。店舗が仲介するため、個人間取引よりも安心感があり、プロによる鑑定や管理が行き届いているケースが多いです。
委託販売の場合、店舗の手数料が加算されるため、フリマアプリなどに比べると価格は高くなる傾向がありますが、その分信頼性が高まります。店舗の信頼性や手数料体系を事前に確認することが大切です。
方法5:コレクターからの購入
ロレックスの熱心なコレクターから直接購入するという方法もあります。コレクター同士のコミュニティやイベントなどを通じて、非公開で取引されるケースも存在します。コレクターは時計に対する深い知識を持っているため、商品の状態や来歴に関する詳細な情報を得られる可能性があります。
希少モデルやヴィンテージモデルを探している場合には有効な手段となり得ます。しかし、このようなネットワークは一般には公開されておらず、参加するためには相応のコネクションや情報収集能力が求められます。
方法6:質流れ品
質店では、質入れされた商品が期限内に返済されなかった場合、「質流れ品」として販売されることがあります。これらの商品は、質店の鑑定士によって真贋が確認されているため、偽物を購入するリスクが極めて低いという特徴があります。
また、質流れ品では、市場価格よりもお得な価格で提供されることも少なくありません。セール時期は限られますが、掘り出し物を見つけるチャンスとなるでしょう。定期的に質店のウェブサイトや店頭情報をチェックすることをおすすめします。
方法7:専門のオークションハウス
高級時計を専門に取り扱うオークションハウスでは、希少なヴィンテージロレックスや限定モデルが出品されることがあります。オークションハウスは、プロの鑑定士が在籍し、出品される時計の真贋や状態を厳しくチェックしているため、偽物の心配はほとんどありません。
非常に高額な価格になることもありますが、滅多に市場に出回らないコレクターズアイテムを手に入れたい場合には最適な方法と言えます。ただし、入札には事前の登録や保証金が必要な場合が多く、手数料も発生するため、参加する前に詳細を確認する必要があります。
まとめ
ロレックスを定価で手に入れることは非常に困難ですが、不可能ではありません。正規店に足繁く通い、店員との信頼関係を築き、購入実績を積むといった地道な努力が定価購入への近道です。
一方、並行輸入店はすぐに手に入るメリットがありますが、定価以上の価格やギャランティカードの日付、偽物のリスクに注意が必要です。海外での購入は税金の申告を忘れずに行いましょう。この記事が、希望のロレックスを手に入れる一助となれば幸いです。
