ピンクゴールドとは?特徴や価値を保つお手入れ方法、高価買取のコツを解説| 創業大正9年の須賀質店
ピンクゴールドとは、金に銅や銀を加えた合金で、赤みを帯びた柔らかい色合いが特徴です。肌なじみが良く、上品で可愛らしい印象から幅広い世代に人気があります。一方で、変色やくすみが起こりやすいなどの注意点もあります。
本記事では、ピンクゴールドの定義や歴史、イエローゴールドやホワイトゴールドとの違い、価値を保つお手入れ方法、高価買取のコツまで、わかりやすく解説します。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
目次
ピンクゴールドとは?定義・特徴・用途
ピンクゴールドは、純金に銅や銀、パラジウムを加えて作られる合金で、特に銅の割合が色合いを左右します。銅が多いほど赤みが強く、少ないと淡いピンク色になります。
一般的には金が約75%を占める「K18ピンクゴールド」が主流で、結婚指輪や婚約指輪に広く用いられています。より赤みの強い「K10ピンクゴールド」などもあり、個性的な輝きを楽しむことができます。表記は「K18PG」「18Kピンクゴールド」などが多く、刻印から金の割合を確認できます。用途はブライダルリングをはじめ、ピアス・ネックレス・ブレスレットなど多岐にわたり、腕時計にも使われます。
あたたかみのある色合いは日本人の肌に馴染みやすく、近年はイエローやホワイトゴールドと組み合わせたデザインも人気です。硬さがあり傷に強い一方で、銅を含むため酸化による変色やくすみには注意が必要です。大切にケアすれば長く愛用できる素材として、注目されています。
関連記事:貴金属の刻印一覧表 刻印の役割や種類別の意味を分かりやすく解説
ピンクゴールドの人気が広まった背景
ピンクゴールドは、19世紀ロシアで「ロシアンゴールド」と呼ばれ、皇帝宮殿や豪華装飾に使われたのが始まりです。ピーター・カール・ファベルジェらの宝飾家がその美しさを芸術的に高めたことで、後に「ローズゴールド」「ピンクゴールド」として世界に広まりました。
近年はファッションやSNSの影響で人気が拡大しています。似合う年齢層が広く、若者から中高年まで幅広い層に受け入れられているのも人気の理由の一つです。トレンドとしては、カラーゴールドのミックスや細見のデザインなどで多用されるようになっています。
また、スピリチュアルや感性面で「愛情」「ロマンス」「温かい絆」の象徴として扱われることも多く、贈り物としての価値も高いです。
こうした背景から、変色のしやすさや錆びるといった弱点はあるものの、多くの人の心を魅了しています。
イエローゴールド、ホワイトゴールドとの比較
ピンクゴールドは、イエローゴールドやホワイトゴールドと並ぶ代表的なカラーゴールドの一つで、それぞれに違った魅力があります。
イエローゴールドは金本来の明るく華やかな色合いが特徴で、伝統や格式を重んじる層に支持されています。ホワイトゴールドは銀やパラジウムを加え、さらにロジウムで仕上げることで白く輝き、プラチナに近いスタイリッシュな印象を与えます。これに対してピンクゴールドは、銅を多く含むため赤みが加わり、柔らかく温かい色合いとなるのが特徴です。
「イエローゴールドどっちが人気か」という問いでは、落ち着いたゴールドを求める層にはイエローゴールドが根強く、暖かさや柔らかさを演出したい層にはピンクゴールドが人気を伸ばしています。
なお、同じK18であれば含まれる金の量は同じであり、「どっちが高いか」という観点では、現在あまり差はありません。最終的には好みやデザイン性を重視して選ばれる素材といえるでしょう。
関連記事:ホワイトゴールドとは?その魅力やプラチナとの違い・お手入れ方法についてもご紹介
ピンクゴールドの魅力
ピンクゴールドは、見た目の美しさだけでなく、実用性やファッション性にも優れた人気の素材です。ここでは、ジュエリーとしての魅力を3つの視点から紹介します。
肌なじみが良く、幅広い年代に似合う
ピンクゴールドは赤みを帯びた柔らかい色合いが特徴で、日本人の肌との相性が非常に良いとされています。黄味の強いイエローゴールドに比べて主張が強すぎず、自然な印象で肌に溶け込みやすいため、年齢を問わず使いやすい点が魅力です。
20代の若年層には可愛らしさ、30代以降には落ち着きや上品さを演出してくれる万能なカラーといえます。デザイン次第でフェミニンにもシックにもなるため、普段使いからフォーマルシーンまで幅広く活躍します。
上品でやわらかな印象を演出できる
ピンクゴールドはその名の通り、金の輝きに温かみのあるピンク色が加わることで、全体として非常にやわらかく上品な印象を与えます。ゴールド特有のギラつきが抑えられるため、華美になりすぎず、控えめでありながら高級感を漂わせるのが特徴です。
特に指輪やネックレスなど、肌に触れる部分に用いることで全体の雰囲気が優しくまとまります。オフィススタイルやフォーマルな場でも浮かず、好印象を与えるジュエリーとして選ばれています。
傷がつきにくい耐久性を備えている
ピンクゴールドは、銅を多く含む合金であることから、硬度が高く傷がつきにくいという特徴があります。とくにK18より金の割合が低いK10ピンクゴールドは、さらに硬く、変形や擦り傷に強いため、デイリーユースに適しています。
細身のデザインや繊細な装飾でも、日常生活の動きに耐えやすく、長く美しい状態を保ちやすいのも魅力です。アクセサリーを頻繁に身につけたい方や、長期間使えるジュエリーを探している方にも、ピンクゴールドはおすすめです。
創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。
ピンクゴールドの欠点
ピンクゴールドは美しさや耐久性に優れた素材ですが、使用や保管の仕方によっては注意が必要な点もあります。ここでは、ピンクゴールドの代表的な欠点と、それに対する対処法を具体的に紹介します。
変色してしまう恐れがある
ピンクゴールドは銅を多く含む合金であるため、空気中の酸素や汗、皮脂などと反応して変色や錆びる現象が起きやすい性質があります。特に汗をかきやすい夏場や、温泉・プール・海水などの利用後は、銅の酸化が進みやすく、赤黒っぽい変色や光沢の喪失が見られることがあります。
対処法としては、使用後に柔らかい布で拭き取ることが挙げられます。肌に触れた部分の汗や汚れをそのままにしておくと、酸化が進行しやすくなるため、基本的なお手入れは欠かせません。また長期間使用しない場合は、空気に触れにくいジップ袋などで保管すると、酸化を抑えられます。
市販の金属用クリーナーを使って手入れする方法もありますが、研磨成分が強いものは逆に表面を傷めることがあるため、ジュエリー専用のクロスや中性洗剤を使用するのが安心です。
修理・再加工ができない可能性がある
美しい色味が魅力のピンクゴールドですが、その色合いを出すために含まれる銅が固いため、修理や再加工が難しいとされています。指輪のサイズ直しや変形の修復を依頼する際、ピンク色が変色したり、割金のバランスが崩れて元の色味が再現できなくなったりするケースがあります。
また、修理に使うロウ材(接合用の金属)がピンクゴールドと完全に同じ色にならないことが多く、修理箇所が目立ってしまうこともあります。こうした専門的な加工には高度な技術が求められるため、対応できる職人や工房が限られており、修理を断られるケースも少なくありません。
そのため、ピンクゴールドのジュエリーを購入する際は、サイズをしっかり確認し、長く使えるデザインを選ぶことが重要です。万が一、修理が必要になった場合は、専門的な知識と実績を持つ信頼できる店舗に相談することをおすすめします。
金属アレルギー反応が出やすい
ピンクゴールドは、その美しい色合いを出すために、銅や銀、時にはパラジウムといった金属を配合した合金です。これらの金属は、人によっては金属アレルギーを引き起こす原因となることがあります。
特に、汗や水分が付着した状態が続くと、金属イオンが溶け出しやすくなり、かゆみや赤み、湿疹などのアレルギー症状が出やすくなります。銅やニッケル、パラジウムはアレルギー反応が出やすい金属として知られているため、敏感肌の方やアレルギー体質の方は注意が必要です。
アレルギーのリスクを減らすためには、長時間のつけっぱなしを避け、入浴や運動の際には外すのが基本です。汗をかいた場合はこまめに拭き取るようにしましょう。また、購入時には使われている割り金の種類を確認し、「ニッケルフリー」などアレルギーに配慮した製品を選ぶことも重要です。
ピンクゴールドの価値を保つ正しいお手入れ方法
ピンクゴールドは優しい色合いが魅力ですが、銅を多く含むため変色やくすみが起きやすい素材です。美しさを保つには、日常的な正しいケアが欠かせません。
まず基本は、使用後すぐに柔らかい布で拭き取ること。皮脂や汗が酸化の原因となるため、つけっぱなしは避け、特に夏場や運動後はこまめなケアを習慣づけましょう。
次に注意したいのが、水分や化学薬品との接触。入浴、洗剤を使う家事、温泉、プールでは必ずジュエリーを外してください。銅の酸化による赤茶色や黒ずみの変色を防げます。
保管時は、空気や湿気を避ける工夫が重要です。ジップ付きの密閉袋や、仕切りのあるジュエリーボックスに個別に収納しましょう。他のジュエリーと接触すると傷の原因になります。
くすみが気になる場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽く洗い、柔らかいブラシで磨いてから水で流し、完全に乾かしてください。市販のクリーナーを使う場合は、ピンクゴールド対応製品を選びましょう。
ピンクゴールドの買取相場はいくら?
ピンクゴールドの買取価格は、含まれている金の純度と重量によって決まります。たとえばK18ピンクゴールドは、K18の買取相場と同等になります。
ただし実際の査定では、ブランドの有無、ジュエリーの状態、デザイン性なども価格に影響します。有名ブランド品やダイヤモンドなどがついている場合は、素材価格以上の価値がつくこともあります。
一方、金の含有率が低いK10やK14は、K18よりも買取相場は下がります。また、金メッキ(GP)や金張り(GF)の製品は、金としての価値がほとんどないため、買取対象とならない場合もあります。
須賀質店での1gあたりのピンクゴールドの最新の相場については、こちらのページをご参照ください。
ピンクゴールドを高価買取してもらうコツ
ピンクゴールドの資産価値を最大限に引き出し、高価買取を実現するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。ここでは、査定額アップに繋がる3つのコツを解説します。
査定前の準備
買取に出す前に、製品を軽くクリーニングし、状態を整えておくことが重要です。付着した皮脂や汗を柔らかい布で丁寧に拭き取っておきましょう。
また、購入時に付属していた箱、保証書、鑑定書、鑑別書などは、製品の真正性や品質を証明する重要な資料となります。これらを揃えて提示することで、査定額の向上に繋がります。
専門性の高い買取業者を選ぶ
買取業者によって査定基準や得意な分野が異なるため、複数の業者に査定を依頼し比較検討することをおすすめします。
特に、金や宝飾品の買取実績が豊富で、最新の市場相場を正確に把握している専門店を選ぶことが重要です。無料査定や相談を受け付けている業者で、事前に査定について確認するのも良いでしょう。
最適な売却時期を見極める
金の価格は日々の市場動向によって変動します。国際的な金融情勢や為替レートの影響を大きく受けるため、金の相場が高い時期に売却することで、より高価な買取が期待できます。
主要な買取店のウェブサイトや経済ニュースなどを定期的に確認し、金の価格動向を把握することが、最適な売却タイミングを判断する上で不可欠です。
ピンクゴールドのジュエリーの買取なら「須賀質店」へ
創業100年を超える歴史を持つ須賀質店は、お客様の大切なピンクゴールド製品を丁寧に査定し、適正価格で買い取ります。国内外の最新相場を常に把握し、金の含有率や重量だけでなく、デザイン性やブランド価値も正しく評価する専門知識が強みです。
他店で納得のいく査定額が出なかった場合も、ご相談ください。長年の経験と確かな鑑定力で、お客様のジュエリーの価値を最大限に引き出します。
メールやLINEでは、画像を送るだけで無料査定ができますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ピンクゴールドは、銅を多く含むため変色しやすい性質がありますが、日頃のお手入れで美しい輝きを保てます。
買取においては、複数の専門業者に査定を依頼し、金の相場を把握しておくことが、大切なジュエリーを納得のいく価格で売却する鍵となります。須賀質店では、ピンクゴールドをはじめ、さまざまな金・ゴールド製品の買取実績がございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

金の買取に関する最新記事

K10とは、金の含有率が約42%と扱いやすいジュエリー素材です。K18との違いには、価格・強度・色合い・アレルギー耐性などさまざまな観点があります。たとえばK10は硬度が高く変形しにくい一方で、お風呂…もっと見る

金のインゴットとは、精錬された金を利用しやすい大きさにした加工した塊のことです。近年、金の相場の高騰を受けて金のインゴットに注目が集まっているため、この言葉を目にした方も多いのではないでしょうか。しか…もっと見る

金の比重は、金を買取してもらう際に買取価格を決める重要な要素になります。買取店や質屋では、専門の機械やプロの査定員による鑑定によって、金の比重を見抜きます。しかし買取前に金の比重を知っておきたいという…もっと見る

ホワイトゴールドとは、白く輝く金のことです。金色と言うと、黄金色の印象が強いですが、ホワイトゴールドのように他の合金を混ぜることで、色味を変えることもできます。こういった説明を聞くと「ホワイトゴールド…もっと見る

金の相場は近年高まっており「金を資産として保有したい」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし金で気をつけなければいけないのが税金です。金は売却したときや相続したときに税金がかかる場合があります。この…もっと見る