偽物のロレックスの見分け方は?本物との違いを解説 | 創業大正9年の須賀質店
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偽物のロレックスの見分け方は?本物との違いを解説

最終更新日 2024年2月6日

ロレックスは高級腕時計なので、新品、中古品にかかわらず流通量が多く、いつかは購入してみたいと憧れる人も多いですよね。しかし、ロレックスに限った話ではありませんが、高級ブランド品であれば偽物も流通しています。質屋の店頭でロレックスの買取や質入れを行っていると、わずかではありますが偽物(コピー)が持ち込まれることがあります。

 

 

偽物のロレックスは買取できるか

偽物(コピー)と知らずに買った人は、買取や質入れで鑑定士に見てもらってから初めて偽物とわかり、びっくりしたり大きなショックを受ける方が多いようですね。一般の方が、ロレックスの本物と偽物を見分けることはほとんど不可能といって良いでしょう。現役の質屋であっても、本物かニセモノか判断に迷う時もありますから。。。

 

 

ところで、皆様からの問い合わせでたまにあるのが「偽物のロレックスは買取や質入れは出来るんですか」というものがあります。偽物のロレックスは、質屋や買取店の鑑定士はどのように考えているのでしょうか。現役の質屋が、皆さんの疑問にお答えしてみたいと思います。

【 目次 】
 1最初に申し上げたいこと

 

 2偽物のロレックスとは

 2.1偽物のロレックスの現状

 

 3偽物のロレックスの見分け方

 3.1ROLEXの文字

 3.2王冠のマーク

 3.3ガラス面の王冠の透かし

 3.4ブレスの王冠マーク

 3.5シリアルナンバー

 3.6秒針の動き

 3.7日付の表示

 3.8文字盤の数字

 3.9ベルト内部の刻印

 3.10リューズの具合

 3.11文字盤に印字された細かい文字

 3.12ブレスレットのコマについているビスの形状

 

 4ロレックス人気モデルの偽物の見分け方

 4.1デイトナの見分け方

 王冠マーク

 セラクロムベゼルの質感

 針の先端・留め部分

 

 4.2サブマリーナの見分け方

 ベゼルの文字

 日付表示

 ブレスレット側面のネジ・バックルの刻印

 

 4.3エクスプローラーの見分け方

 王冠マークの透かし

 針の完成度

 夜光塗料の塗り方

 

 4.4デイトジャストの見分け方

 ロゴやモデル名・日付表示の印字

 フラッシュフィット・バックル部分

 インデックスダイヤ

 

 5 現役の質屋も驚いた! こんな偽物ロレックスがあった

 5.1 ①すべての鑑定士が「偽物(コピー)」と判断できる偽物

 5.2 ②時計の一部に社外品の部品が使われているロレックス

 5.3 ③中の機械はロレックスなんだけど、外側が偽物?

 

 6 ロレックスの偽物は買取できない

 

 7 偽物のロレックスを手にしない方法は

 

 8 偽物を買取依頼するのは違法?

 

 9 偽物のロレックスは買取可能? まとめ

1最初に申し上げたいこと

最初にお断りしておきますが、こちらのページで解説している「偽物のロレックスは買取可能か」というコラムは、須賀質店が偽物(コピー)のロレックスの流通を推奨している、偽物(コピー)のロレックスの取引を積極的におこなっている、という内容ではありません。

偽物ロレックスは買い取りません

須賀質店ではロレックスに限らず、高級ブランド品の偽物(コピー)の取引を行っていませんし、推奨もしていません。ロレックスの偽物の取引は、場合によっては犯罪行為になりかねないので絶対にお勧めする行為ではありません。

2偽物のロレックスとは

ロレックスは、1905年に設立された時計ブランドです。堅牢性の高いケースと高精度なムーブメントが特徴で、シンプルで洗練された外観となっており、装飾よりも機能を優先させています。そのため、デイトナやサブマリーナ、エクスプローラーなどのスポーツモデルがとくに人気です。その希少性と品質の高さから、中古市場では定価よりも高い価格で取引がされており、資産性の高さという面でも注目を集めています。

 

2.1偽物のロレックスの現状

以前から、ロレックスは高値で取引されていました。しかしそれはあくまでも、流行による一時的なものか一部のヴィンテージロレックスに限られていました。しかし近年、「ロレックスは投機資産に最適」という認識が広まったことで、さらに需要が高騰。これまでとは比べ物にならないほど入手が困難な高価な時計となりました。こうしたことから、偽物のロレックスの流通量はこれまで以上に増加するようになってしまいました。

 

3偽物のロレックスの見分け方

 

3.1 ROLEXの文字

ロレックスの時計の文字盤にに印字されている「ROLEX」の文字の配列が少しだけ違ったり、印字が細かったり太かったりします。本物はROLEXの文字が綺麗に刻まれているので、少しでも変だと思ったら偽物であるかもしれません。ただ、この文字の形状は年代によっても異なることがあって、すべてが同じ形状であるわけではないのが難しいところなのです。

 

偽物(コピー) 本物 説明
R、O、L、E、X、各アルファベットのフォントの違いに注目

 

3.2 王冠のマーク

リューズに刻まれている王冠のマークが、本物は立体的でクッキリしているのに、偽物は少しぼやけた感じがするでしょう。また、王冠の下部に楕円が描かれていますが、こちらの形状が異なることに気づいていただけたでしょうか。

 

偽物(コピー) 本物 説明
王冠下部の楕円部分の違いに注目

 

3.3 ガラス面の王冠の透かし

ロレックスのガラス面の6時の部分に、王冠マークの透かしがあります。ロレックスが偽物対策の一環で2003年ころから入れ始めたといわれています。本物の王冠マークは小さく、薄く入っているので、肉眼では見えずにルーペを使わなければいけません。そのため、写真に撮っても上手な角度から撮影しないと写らないのですが、偽物はルーペがなくてもハッキリ見えて写真にも写ります。

 

 

3.4 ブレスの王冠マーク

本物のロレックスにはブレス部分にも立体感のある王冠が刻まれていますが、偽物の王冠はぼんやりと輪郭がはっきりとせず、王冠の形状も異なりますね。

 

偽物(コピー) 本物 説明
王冠の5本の角部分、下部の楕円部分の違いに注目

 

3.5 シリアルナンバー

シリアルの位置

ロレックスはブレスレットを外すと、リファレンスナンバーとシリアルナンバーが打ってあります。これらのナンバーが刻印されていなければ、偽物であると考えられているようですが、偽物よりも盗難品の可能性が高いです。

 

 

3.6 秒針の動き

本物は、秒針の動きがなめらかです。動きがなめらかでなく、秒針の進み方がぎくしゃくしている場合は偽物である可能性があります。

 

 

3.7 日付の表示

日付けが表示されたモデルの場合に、数字の切り替わり見ることで、本物かニセモノかを確認できます。午前0時の日付変更がカチッと瞬時に終われば本物ですが、午前0時になったときに日付の変化がゆっくりで時間がかかるようだと偽物である可能性があります。

 

 

ただし日付の変わり方は、中の機械の調子が悪いとカチッと切り替わらないことありますし、最近は偽物のロレックスも日付がカチッ変わるものがあります。日付の数字のフォントに注目したほうが本物と偽物の判断の役に立つことがあります。

 

偽物(コピー) 本物 説明
数字の形状、フォントに注目

 

3.8 文字盤の数字

文字盤の数字をよく見てください。数字に塗ってある夜光塗料が、均一に塗られていれば本物ですが、何となく間隔がおかしいと感じるなら偽物でしょう。本物は均一に塗られているため、ルーペで見ても粗が見えないでしょう。

 

 

3.9 ベルト内部の刻印

ベルト内部の刻印は、本物であれば立体的に見えます。偽物は立体感が乏しく平面に見えるでしょう。また、打ち込まれた王冠マーク、Rolexの文字の形状も異なるので、本物のベルトの内側の刻印を覚えておけば、本物と偽物の判断に役立ちます。

 

偽物(コピー) 本物 説明
王冠の形状、アルファベットのフォントに注目

 

3.10 リューズの具合

リューズには巻きやすいようにギザギザがありますが、偽物はこのギザギザが妙に指に障る感じがします。本物のギザギザは指になめらかで、ほどよく指の腹に引っかかって巻きやすさを感じます。この触った感覚は、何度も本物のロレックスを取り扱うことで覚えることができる感覚です。

 

 

3.11 文字盤に印字された細かい文字

文字盤にはROLEXのアルファベットだけでなく、多数の文字が印字されています。これらのアルファベットにはそれぞれ特徴があり、これらの特徴を比較することで本物、偽物の判断をすることが可能になります。質屋、買取店の鑑定士は、これらの文字の特徴をおぼえこんで真贋の判断に利用しているのです。

 

偽物(コピー) 本物 説明
アルファベットの細かなフォントに注目

 

 

3.12 ブレスレットのコマについているビスの形状

ブレスレットについているコマ調整のビスは、丸い小さな穴にピッタリ合う棒状の部品を加工するために、金属加工の精度が出やすい部分でもあります。さらに時計に使うマイナスビスは、丸いビスの中心部分にまっすぐ溝を刻む高い精度を求められる作業です。偽物ロレックスは、高い精度の加工を施すことができないので、ブレスレットのビスをじっくり観察することで、本物、偽物の判断が可能になります。

 

偽物(コピー) 本物 説明
ビスの細かい加工、ビス穴へのおさまり具合に注目

 

4 ロレックス人気モデルの偽物の見分け方

ロレックスの偽物は、数多く出回っていますがなかでもとくに多いのが、デイトナやサブマリーナ、エクスプローラー、デイトジャストといった人気モデル。ここではこれらのモデルの偽物の見分け方をご紹介します。

4.1 デイトナの見分け方

デイトナ 本物

デイトナは、ロレックスで一番の人気モデルです。世界的なモーターレースに名前を由来しており、ストップウォッチ機能であるクロノグラフ機能と、ベゼル上にタキメーターを配したデザインで人気を博すこととなりました。
デイトナは現行モデルも人気ですが、1960~70年代のヴィンテージモデルもとくに人気が高く、1000万円を超えるモデルもあります。その人気の高さから、偽物も数多く流通しているため、注意が必要です。

 

王冠マーク

偽物(コピー) 本物 説明
楕円マーク下部の大きさに

注目

デイトナは、ダイヤル上にロレックスのロゴである王冠マークが取り付けてあります。偽物では、この王冠マークが本物よりも細長くなっています。また、王冠マークの下部の穴が大きくなっています。
また、王冠マークの下にはブランド名とモデル名、その他クロノメーター表示が印字されていますが、ここも見分けやすいポイントとなっています。本物は細くスタイリッシュな印象ですが、偽物はぼってりとしてシャープさがありません。また、質の悪いコピー品では印字がかすれていることもあるため、注意して見てみましょう。

 

セラクロムベゼルの質感

セラクロムベゼルの質感

デイトナは、2016年に登場した116500LNからベゼルにセラクロム製のものを採用しており、退色・対傷に強いのが特徴です。
偽物では本物のセラクロムベゼルの質感に近づけてはいますが、どこか安っぽい印象があります。また、ベゼルに刻印されたタキメーターも薄くなっています。ただし、ランクの高いスーパーコピーと呼ばれる偽物の場合、セラクロムベゼルは写真で見ただけではわからないほど、作りが精緻に作られています。ベゼルだけで判断するのは危険なため、他のパーツも見て判断するようにしましょう。

 

針の先端・留め部分

 

偽物(コピー) 本物 説明
針の仕上げや作りに注目

デイトナは、センター針だけでなくスモールセコンドにも針があります。偽物はこうした細かい部分の仕上げや作りが雑になっているため、見分けやすいポイントと言えます。とくに針を止めるセンター部分は仕上げが粗くなっていることが多く、きれいに仕上げられている本物と比べると、一目瞭然です。
また、針の先端も偽物は処理がされておらず尖っていません。一方本物は針の一つ一つまで丁寧に仕上げられているため、このような粗さは見られません。スモールセコンドの針も同様に、偽物は針の先端が尖っておらず、側面の仕上げが粗いですが、本物の先端は尖っており側面もなめらかに仕上げがされています。

 

4.2サブマリーナの見分け方

サブマリーナ 本物

サブマリーナは、1953年に発売されたロレックスのダイバーズウォッチ。デイトナと並んで人気の高いモデルで、高い防水性とオンオフ問わず着用できるシンプルなデザインが魅力です。
現行モデルでは300m防水を備えており、アクアスポーツやダイビングなどでも使用できる高い堅牢性が特徴です。また、ダイバーが潜水時間を把握するためのベゼルには、逆回転防止機能を備えており正確に時間を計測できるのも魅力です。

 

ベゼルの文字

偽物(コピー) 本物 説明
数字や線のバランスに注目

サブマリーナの特徴である逆回転防止ベゼルは、偽物と本物を見分ける重要なポイントとなります。とくにベゼルの数字は、本物は数字が彫られており白い線がきれいに塗られていますが、偽物はベゼルが彫られているわけではなく、数字が印字されているだけ。そのため全体的にぼやけた印象がある上、白い線がはみ出してバランスが悪くなっています。
また、サブマリーナのベゼルは、ダイバーがグローブを着用しながら操作しやすいように側面に丸いくぼみが彫られています。偽物はこの丸い彫り込みの形が不格好ですが、本物は上下左右均等に彫られています

 

日付表示

サブマリーナ 日付

サブマリーナには、日付表示がついたものとノンデイトのモデルがあります。日付表示がついたサブマリーナデイトでは、日付の変わり方をチェックしてみましょう。
ロレックスの3大発明と呼ばれるものの一つに、「デイトジャスト」機構があります。これは12時を回った瞬間に、一瞬でデイトが切り替わる機構のこと。本物では、一瞬にして日付が切り替わりますが、偽物ではリューズを回すと少しずつ日付が変わる、切り替わるスピードが遅いなど、本物とは異なる動作をします。デイトジャストの切り替えの様子は、動画サイトなどでアップされているため比べてみると良いでしょう。

 

ブレスレット側面のネジ・バックルの刻印

偽物(コピー) 本物 説明
ブレスのビス 偽物 ブレスのビス 本物 ネジの幅や隙間に注目

ブレスレットやバックルにも違いがあります。ブレスレット側面のネジは、本物ではネジの長さがブレスレットと同じ幅になっており、ネジとネジ穴は隙間なく、ぴったりとはまっています。しかし偽物は、ネジ周りに隙間がありさらにネジの裏側部分を見ると、一部が短くなっていたり長くなっていたりします。
また、バックルの内側に刻印されたブランド名を見てみると、本物はなめらかに美しく彫られていますが、偽物は荒く削られており形も歪です。こうした目につきにくい部分は、とくに偽物の粗が出やすい場所なので見分けやすいポイントと言えるでしょう。

 

4.3エクスプローラーの見分け方

エクスプローラー 本物

エクスプローラーは、人類未踏の地に挑む探検家(エクスプローラー)のために作られたモデルです。実用性を重視した機能的なデザインが特徴で、ひと目で時刻を把握できる視認性の高さも魅力です。
1953年にエクスプローラーⅠ、1972年にエクスプローラーⅡが発売されました。シンプルさを追求したエクスプローラーⅠに対し、エクスプローラーⅡは、24時間表示や日付表示を備えた、より機能的な作りとなっています。

 

王冠マークの透かし

王冠マークの位置

ロレックスの2003年以降に製造されたエクスプローラーには、ガラスの6時位置に、王冠マークの透かしが入っています。これは偽物対策の一環であり、肉眼で確認することはかなり難しく、ルーペで確認してようやく見える程度のうっすらとしたものです。しかし偽物では肉眼で見えるほど、はっきりと入っています
王冠マークの透かしは偽物対策というだけあって、かなり高度な技術です。そのため偽物のような、粗い作りでは再現できないのです。時計を傾けて、王冠の透かしが肉眼でも確認できるようであれば、それは偽物の可能性が高いと言えます。

 

針の完成度

エクスプローラーⅡの見分け方として有効なのは、針の完成度です。24時間を示す24時間針には、赤い針が採用されていますが、偽物はこの赤い針が太く赤色も塗りムラやきちんと塗れていないところがあります
一方、本物ではこのような作りはなく、きれいに塗られています。細い針に色を塗るのは、職人の高い技術が必要なため、偽物では何度も塗り直すことで太くなってしまったり塗りムラが出てしまったりします。当然ですが、本物ではこのような粗い作りはありません。

 

夜光塗料の塗り方

偽物(コピー) 本物 説明
エクスプローラー 夜光 偽物 エクスプローラー 夜光 本物 インデックス内部の夜光塗料の描き方に注目

エクスプローラーⅠは、3,6,9のインデックスがアラビア数字となっています。インデックス内部には、暗闇でも時刻を確認できるように、夜光塗料が塗布されていますが、数字部分の夜光塗料を見てみると、偽物では描き方が雑で数字の端ギリギリになっていたりバランスが悪かったりする特徴があります。本物ではこのようなことはなく、細かい数字部分も丁寧に仕上げています。
また、他の夜光塗料にも粗さが現れています。12時位置のインデックスは△になっていますが、夜光塗料の量が少なく縁がにじんでいるといった特徴があります。本物は夜光塗料をたっぷりと使用し、はみ出ることなくきれいに塗られています。

 

4.4デイトジャストの見分け方

デイトジャスト 本物

デイトジャストは、ロレックスを代表するモデルの一つ。オイスターケース、パーペチュアル、デイトジャストというロレックスの3大発明と呼ばれる機能をすべて備えているのが特徴です。1945年に登場したロングセラーモデルで、現在でも人気を集めています。ロレックスの数あるモデルの中でも、バリエーションがさまざまで素材やダイヤルのデザイン、サイズなど豊富にラインナップしています。

 

ロゴやモデル名・日付表示の印字

偽物(コピー) 本物 説明
デイトジャスト ロゴ 偽物 デイトジャスト ロゴ 本物 書体やインクの濃さなどに

注目

質の悪い偽物のダイヤルでは、インクがかすれていたり滲んでいたりすることがあります。当然、本物ではこのようなことはあり得ません。とくに日付表示は、それが顕著であり、数字の周りにインクが滲んでいたり書体が異なっていたりすることもあります。
文字や書体の見極めとしてわかりやすいのは、「本物のデイトジャストのダイヤル画像を検索し、同じ文字同士を見比べてみる」というものがあります。本物であれば同じ書体で書かれていますが、偽物であれば、同じ文字でも形や書体が違っているケースがあります。

 

フラッシュフィット・バックル部分

偽物(コピー) 本物 説明
デイトジャスト バックル 偽物 デイトジャスト バックル 本物 バックルの王冠マークの作りに注目

フラッシュフィットは、ケースとブレスレットをつなぐ金具の部分のこと。本物のフラッシュフィットは、緩やかにカーブしていますが、偽物は垂直でベルトとのつなぎ目に隙間ができています。本物のロレックスは小さな歪みも生じないよう、細かい部分まで丁寧に作られているのに対し、偽物はこのような作りは見られません。
また、バックル部分にはロレックスの王冠マークが取り付けられていますが、ここも偽物を見分けるポイントになります。本物はステンレスを掘り、王冠マークを形作っているのに対し、偽物は別途作った王冠マークを後からバックルに貼り付けているようになっています。

 

インデックスダイヤ

偽物(コピー) 本物 説明
  インデックスダイヤ 本物  ダイヤモンドの質や、支える土台部分に注目

数字に当たる部分であるインデックスがダイヤになっているタイプのデイトジャストでは、ダイヤも偽物と本物の判断がしやすい部分です。本物では質の良いダイヤモンドを使用しており、光に当たるとキラキラ美しく輝きます。一方、偽物では質の悪いダイヤモンドを使っているため、白く濁っていたり黒い内包物であるカーボンが含まれていたりします。また、ダイヤを支える土台部分とダイヤに隙間があるものは偽物である可能性が高いと言えるでしょう。
並べてみるとわかりやすいですが単体で見ると分かりづらいため、こちらも他のパーツと合わせて確認してみてください。

 

5現役の質屋も驚いた! こんな偽物ロレックスがあった

質屋としてロレックスをはじめ、さまざまなブランド品を取引していると、いろいろな状態の時計やブランドバッグが持ち込まれています。新品のブランド品もありますが、質屋や買取店の店頭に持ち込まれるブランド品は、中古品としてある程度使われた状態で持ち込まれるので、その状態は様々でぼろぼろの状態の商品もあります。ロレックスの場合、どのような状態で持ち込まれることが多いと思いますか。

 

 

偽物のロレックス

 

5.1①すべての鑑定士が「偽物(コピー)」と判断できる偽物

このレベルの偽物は部品の精度が低く、細かい部分の仕上げが雑なので、手にした瞬間に違和感を感じるレベルの商品です。ロレックスの場合手にする頻度も高いので、ロレックス特有の重量感、手に当たるリューズやベルト、クラスプの感覚が「あれ、いつものロレックスの感覚と違うな、偽物かも」という感覚になります。

 

 

このレベルの偽物ロレックスは、鑑定士がルーペで見ればすぐに偽物であることがわかり「ああ、やっぱり駄目だよな」という結論を出すことになります。そして、お客様に説明することになるのですが、ここで「このロレックスは偽物です」と言う鑑定士はあまりいません。多くの鑑定した「このロレックスは査定価格を出すことができません」「当店の取り扱い対象外の商品です」「この品物は判りません」といった説明をされるのが一般的でしょう。

 

 

この理由は、質屋や買取店の鑑定士は、自分たちはロレックスの本物、偽物を判断する立場にないという考え方をしているからなのです。ロレックスの本物かニセモノかを判断できるのは、ロレックスの技術者だけだという考え方をしているので、質屋や買取店の鑑定士は「このロレックスは偽物です」という断言するような言い方をしないのです。

 

 

判らないのでお断り

そのため、皆さんが質屋や買取店で「このロレックスは査定価格を出すことができません」「当店の取り扱い対象外の商品です」「この品物は判りません」といわれてしまったら、残念なことではありますがロレックスだと思って所有していた時計は偽物の可能性がありますね。

 

 

5.2②時計の一部に社外品の部品が使われているロレックス

ロレックスの時計に、ロレックス以外の部品が付いた時計が出回っています。よく見かけるのが古いロレックスで、ブレスレットが社外品と交換されている場合です。バックル部分(クラスプ部分)が、社外品になっている場合もあります。古いロレックスは、ブレスレット部分が傷んで破損してしまう場合があり、うまく取り付けられる社外品のブレスレットやバックルを付けて、使い続けているのでしょう。

 

 

このような「一部社外品を付けたロレックス」は、偽物の判断をされることはありません。ただ、本体のみの査定価格になってしまうので、社外品の部分の価値はないという判断になります。査定を担当した鑑定士も「社外品の部分があるので、査定価格が低めになってしまうのです」と説明してくれるでしょう。

 

 

解説する鑑定士

ロレックスの時計には、ダイヤモンドをはじめとした宝石を埋め込んで、ブランド価値を高めた時計が存在します。特にデイデイトと呼ばれるモデルに多いのですが、18金や18金ホワイトゴールドのケース+ブレスレットの時計にダイヤモンドがちりばめられた時計です。

 

 

こうしたダイヤモンドなどの宝石をちりばめた時計を、ロレックス以外の技術者で作り上げてしまった時計が流通しています。質屋や買取業者の業界用語で「アフターダイヤのロレックス」などど呼ばれていますが、ダイヤのや宝石が付いていないロレックスの時計を入手して、後からダイヤや宝石を付けてしまったロレックスの時計のことです。

 

 

アフターダイヤのロレックス

こうした「アフターダイヤのロレックス」は、後からロレックス以外の技術者が付けたダイヤや宝石の価値を相場価格に反映させることは出来ません。ただ、時計がロレックスの時計であれば偽物のロレックスではないので、質屋や買取店の鑑定士は査定価格を付けて説明してくれるでしょう。こうした時計は「お客様のロレックスは、たくさん取り付けられているダイヤや宝石が、ロレックスの純正製品でないと思われるので査定価格が低くなってしまいます」といった解説がされると思います。

 

 

5.3③中の機械はロレックスなんだけど、外側が偽物?

長く質屋をやっていると様々なロレックスの時計に出会うことになり、そのほとんどは本物なのですがわずかな割合で偽物が混じっています。しかし、偽物か本物か判断に迷う時計もあって、こちらでご紹介するのは、偽物のロレックスとは言えないけれども本物でもない、というロレックスです。

 

偽物のロレックス

画像の時計は、ロレックスで言うところのボーイズサイズで18金無垢の時計です。ベゼルにダイヤモンドが付いているのでロレックスの型番で言うと68289Gというモデルに該当します。しかし、外観はロレックスの時計でないことはすぐに判りました。本物のロレックスと異なる部分はたくさんありますが、一部ご紹介すると、クラスプ部分のロレックスの王冠マークですが、画像のような付け方をすることはありません。また、クラスプ部分のバックルを留める部品の形状も本物と異なります。

 

 

部品の形状が異なるロレックス

複数個所の本物のロレックスとの相違点を見つけると、鑑定士は「こりゃ、ダメだな」と判断するのですが、裏蓋を開けてみてびっくりしました。本物のロレックスの機械が入っているではありませんか。。。この機械はCal.2135と呼ばれているロレックスの機械で、レディスサイズやボーイズサイズの時計によく使われている機械です。

 

 

機械が本物のロレックス

この時計を作った技術者は何を考えて、この時計を作ったのでしょう。推測するに、この時計を作った技術者は、最初にレディスロレックスのステンレス製の時計を中古品で安く仕入れたのでしょう。そして、外側と中身の機械を分けて、外側には社外品の機械を組み込んでレディスロレックスの偽物として売却したのでしょう。

 

 

残ったロレックスの本物の機械には、9金や銀といった廉価な貴金属で作った偽物のロレックスのケース+ブレスレットを用意して、ボーイズロレックスの偽物として売却したものと思われます。1本の本物のロレックスが2本の偽物のロレックスに化けたわけで、この時計技術者はそれなりに儲かったのでしょうね。でもこの画像の時計、中の機械は本物のロレックスの機械なので、偽物のロレックスの時計と呼ぶのはちょっとかわいそうな気がします。

 

 

裏蓋をあけたロレックス

6ロレックスの偽物は買取できない

ロレックスは高級腕時計の最高峰として、多くのファンを魅了してきた時計です。ロレックスを腕につけることがステータスであり、多くの人の憧れでしょう。時計に興味がある皆さんであれば、本物のロレックスを一度は腕につけてみたいと思いますよね。偽物のロレックスが作られていることは残念ですが、ロレックスが本物のブランド品で中古品になっても高く取引されているからこそ、偽物があるともいえるでしょう。

 

 

ロレックスは中古品になっても値下がりしにくいために、中古時計市場でも高値で取引されることが多いです。つまり、ロレックスは資産価値が高いと言えるのですが、ロレックスの偽物を作る業者はそこに目をつけているわけです。ロレックスの時計は身につけるだけでステータスとなるため、1000万円を超えるモデルも発売されています。

 

 

高額なロレックス

しかし、人気のモデルはすぐ売り切れてしまうので、なんとかして手に入れたい人は中古市場を探します。だから中古品でも価値があり、高値で取引されるのでしょう。それだけ価値があるために、ロレックスの偽物の時計が横行してしまうのかもしれませんね。精巧に作られた偽物は、一般の皆さんが見てわかるはずもなく、だまされて買ってしまう人が後を絶ちません。

 

 

正規品であれば、ほとんど値引きされることはないため、安すぎるロレックスの時計を見つけたら警戒しなければいけません。偽物であっても、本物のロレックスにそっくりだからそれなりに価値があると考える人がいるかもしれません。しかし、どんなに本物のロレックスにそっくりでも、偽物には価値がないし、そもそもロレックスの時計でないので、気をつけてください。

 

 

気を付けてください

だから、質屋も取業者も、偽物のロレックスを買い取ってくれることはありません。買取しない理由は、価値がないだけではありません。質屋や買取業者は、偽物を買取することや売ることは、商標権の侵害とみなされる行為で(商標法第37条2項)法律で取り締まられています。また、偽物とわかっていて買取したり販売したりすると、買取業者は法律違反として処罰(商標法第78条2項)されてしまいます。偽物のロレックスを取引することは、さまざまな場面で悪影響があることがわかりましたね。

 

 

では、買取業者以外に、偽物ロレックスを買い取ってもらえる方法はないのでしょうか。質屋や買取店に買取に出す以外の方法として、フリマやオークションに出品すれば良いと考える人もいますよね。この方法はかなり危険なので絶対にお勧めいたしません。なぜなら、偽物の商品を偽物であることを判ったうえで出品することは、詐欺罪に問われる可能性があり、買手から訴えられることになります。

 

偽物ロレックスで訴えられる

ロレックスの偽物は、これらの中からいくつかチェックするだけでも、かなりの確率で判断がつくでしょう。ただ、一般の皆さんが、質屋や買取店の鑑定士と同じような判断をすることは難しいと思います。では、皆さんが偽物のロレックスを入手しない、一番確実な方法はどんな方法があるでしょうか。

 

 

7偽物のロレックスを手にしない方法は

ここまでお読みいただいた皆さんであれば、偽物のロレックスを手にしない方法は、もうおおよそ予想は出来ていますよね。もっとも簡単で、確実な偽物のロレックスを手にしない方法は、信頼のできる販売店から購入すること、これに尽きると思います。

 

 

ロレックスの正規代理店から購入すれば、偽物を手にすることはありません。ただ、ロレックスの時計は人気があって、正規代理店でも品切れになっている場合があります。特に人気のあるスポーツ系のモデル、デイトナやサブマリーナ、GMTマスターなどは中古時計販売店や並行輸入業者を回らなければ購入できない場合があります。

 

 

信頼できる業者でロレックスを買う

また、中古品でも良いので、少しでも安く購入したいと思えば、質屋や中古時計専門店などを見て回ることになるでしょう。これらの時計販売店や質屋は、もし皆さんが購入した時計に何か不具合があったり偽物であったりしたら、誠実に対応してくれる業者でしょうか。何年もかけて築きあげた信用と販売実績があれば、購入後の皆さんのクレームにも誠実に対応してくれるでしょう。もし偽物である疑惑があるロレックスの時計であれば、偽物かどうかの調査から、その後の対応まできちんと行ってくれるはずです。

 

 

 

もっとも、販売経験が豊富で実績がある業者であれば、偽物かどうかの真贋については販売前に時間をかけておこなっているはずで、偽物を販売してしまう可能性は極めて低いといえます。こうして考えると、業歴が浅い業者やまったくの個人とインターネットだけで高額のロレックスを取引するのは、少し慎重にならないでしょうか。少し割安に購入できる反面、信用や実績のわからない売手から高級品であるロレックスを売買するのは、そのリスクをよく考えてからの方が良いですね。

 

 

 

8偽物を買取依頼するのは違法?

ここまでご覧いただいて、偽物のロレックスの取り扱いは慎重にならざるを得ないことがわかってきました。では、偽物を買取してもらうことはできませんが、では偽物のロレックスを質屋や買取店に買取依頼するのは違法なのでしょうか。

 

 

偽物のロレックスを出して「このロレックスの時計を買取してください」と依頼することは、詐欺罪に問われる可能性があります。質屋や買取店の鑑定士は、多くの場合偽物のロレックスと判って買取をしないので、問題になることはありませんが、いずれにしても法に触れる行為なので、偽物とわかっていて質屋や買取店に持ち込むのは止めておきましょう。

 

 

偽物ロレックスの買取依頼はやめよう

偽物のロレックスを買取りいらするのでなく、皆さんに偽物のロレックスを売った者を訴える方が正当な考え方だと思います。この時に、皆さんの訴えに対して誠意のある対応ができるかどうかが、販売した者の信用、信頼なのではないでしょうか。

 

 

 

9偽物のロレックスは買取可能? まとめ

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。ロレックスの時計は人気があり、高い価値を保ち続けられる時計なので新品はもちろん、中古品もたくさん取引されています。そして、人気ブランド品であるがゆえに、偽物のロレックスがわずかではありますが流通しているのが実情です。そして、偽物のロレックスの中には、とても精度が高くて本物と見間違えてしまうほど出来の良い時計もありますが、どんなに精度が上がってロレックスのように見えても、偽物のロレックスはロレックスではないので価値はありません。

 

 

そして、偽物のロレックスは質屋や買取店で買取に出すことは出来ません。質屋や買取店の鑑定士は多数のロレックスを取り扱っているので、偽物のロレックスを見破るのはそう難しいことではありません。偽物のロレックスを買取りに出しても、「この商品は当店の取り扱い対象外の商品で、値段を付けられません」といわれて返されるはずです。

 

 

偽物ロレックスを返品

また、偽物のロレックスを譲渡のために所有することも、商標権の侵害に当たり処罰の対象になる行為です。現在はコンプライアンスが大きく取り上げられる時代であり、偽物の取り扱いは慎重に行われる時代といえます。皆さんも、偽物のロレックスを手にしないためにも、入手するときのお店選びは慎重に選んでください。

 

 

メルカリなどのフリマアプリで、簡単に割安な取引ができる時代ではありますが、購入後のトラブルを避けるためにも信頼、信用できる売手以外から、ロレックスのような高額品を購入するのは避けたほうが良いでしょう。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。