24kgpとは?価値や買取価格、純金との見分け方について詳しく解説| 創業大正9年の須賀質店 | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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24kgpとは?価値や買取価格、純金との見分け方について詳しく解説| 創業大正9年の須賀質店

最終更新日  2025年11月4日

24kgpとは、24金(純金)を用いて金メッキ加工を施した製品のことです。

自宅の引き出しから「24kgp」の刻印がある金杯やアクセサリーが出てきて、「これって本物の金?売れるの?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、24kgpの正確な意味から純金との見分け方、実際の買取価格、さらに高く売るためのポイントまで、金・貴金属を長年取り扱ってきた専門店の観点から解説します。

金杯

 

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24kgpとは

24kgpとは、「24金ゴールドプレート(金メッキ)」の略称です。この刻印は、銀や銅、真鍮などの金属の表面にごく薄い24金(純金)の膜を電気的なメッキ加工でコーティングした製品であることを意味します。純金製品と比べると耐久性や資産価値は劣るものの、純金に近い華やかさを手頃な値段で楽しめます。

24kgp製品は、ネックレスやリング、ブレスレット、時計、食器、記念品、装飾品など幅広く利用されています。コストを抑えながら金の質感と輝きを実現できる点が、24kgp製品が多くの製造業者に選ばれている理由となっています。

メッキの仕組みは、電気を用いて金属イオンを対象物の表面に付着させる「電気メッキ」という方法が採用されており、非常に少量の金を使用して効率的に金色の輝きを実現できます。

ただし、メッキ層の厚さはミクロン単位(通常0.1~数マイクロメートル)と極めて薄いため、長期使用や摩擦で剥がれてしまう傾向があります。

 

24金でメッキするメリットとは

  • 金の見た目でコストが抑えられる
  • 金属の保護
  • 金属アレルギーに対応

金の見た目でコストが抑えられる

24金でメッキ加工する一番のメリットは、純金製品と同等の上質な雰囲気を、コストを抑えながら実現できる点です。表面だけにごく少量の純金を使うため、使用する金の量を大幅に節約でき、手頃な価格で豪華な見た目の製品にできます。

金属の保護

24金のメッキを施すことで、下地となる金属(銀や銅、真鍮など)が空気や水分に触れて錆びたり変色したりするのを防ぎます。純金は非常に安定した金属なので、表面を覆うことで製品全体の耐久性が高まり、長持ちしやすくなります。

金属アレルギーに対応

純金は、金属アレルギーを引き起こしにくい特徴があるため、24金のメッキを施すことで、アレルギーリスクを低減できます。ただし、メッキ層が剥がれてしまうと下地金属が露出し、アレルギー反応が出る場合もあるため注意が必要です。

24kgpに価値はない

24kgpは表面にごく薄く24金がメッキされた製品であり、含まれる金の量は極めて少量です。そのため、24kgpは資産価値や投資対象としての価値はほとんど期待できません。

実際、金の価格が高騰している現在でも、24kgp製品の大部分は金地金としての再利用が難しく、買取対象外となるケースが大半です。こうした点から、一般的な24kgp製品には価値がないといえます。資産性や長期保有での利益を求める方にはおすすめできません。

24kgp

 

 

価値のある24kgp製品はある?

有名ブランドの24kgp製品

シャネルやディオールなど、世界的な有名ブランドが手がけた24kgp製品は、ブランドそのもののネームバリューによって価値がつく場合があります。ヴィンテージアクセサリーの分野では、有名ブランドの24kgp製品はファンやコレクターの間で非常に高い人気を誇り、中古市場で高値がつくことも珍しくありません。

特に、ブランドロゴが刻印されているものや、希少なデザインのアイテムは需要が高い傾向にあります。また、限定品や歴史的価値のあるコレクションモデルなどは、資産価値というよりも「ブランドのプレミア価値」として評価されるのが特徴です。

金メッキという素材の限界を超え、ブランドストーリーやデザイン力が魅力となり、専門店や二次市場での買取価格が期待できます。

宝石付きやデザイン性の高い24kgp製品

24kgp製品でも、天然ダイヤモンドやルビーなど価値ある宝石があしらわれている製品や、デザイン性が高く流行を反映したものは、一般的な24kgp製品より評価が高くなります。

これは素材価値よりも装飾性や希少性が重視され、コレクションアイテムやファッションアイテムとしての価値が認められるからです。24kgp自体に高い価値はつきませんが、デザイン性や付加価値でプラス評価が得られる場合があることも理解しておきましょう。

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24kgp製品は売れるのか?買取価格は?

24kgp製品は、金としての資産価値がほとんど見込めないため、高価買取は一般的に難しいのが現状です。24kgpは表面の薄い金メッキに使われる金の量が極めて少なく、多くは0.1g以下とされており、金専門の買取店では買取対象外となるケースがほとんどです。

金価格が高騰している現在でも、採算が合わないため買い取りされにくいのです。ただし、ブランド品や宝石付き製品、骨董的価値がある場合は例外的に買取できる可能性もあります。

 

買取対象になる24kgp製品

  • 金杯
  • アクセサリー
  • 食器
  • 骨董品

金杯

24kgpの金杯は、結婚式や記念品、競技のトロフィーとして贈られることが多い製品です。基本的に買取価格は低めですが、デザイン性やコレクター需要により評価が変わります。

特に十二支や七福神などの装飾が施されたもの、オリンピックや万博などの大規模イベントの記念品は、骨董品や記念品としての価値が認められやすく、買取対象となる可能性が高まります。付属の箱や保証書があれば、製品の信頼性が増して査定額にプラスの影響を与えることもあります。

アクセサリー

24kgpのアクセサリーは、ネックレス、リング、ピアス、ブレスレットなど多岐にわたります。金メッキ自体の価値は低いものの、シャネルやディオールなどの有名ブランドが手がけた製品は、ブランド価値により高価買取が期待できます。

また、ダイヤモンドやルビーなどの宝石が付いている場合、宝石そのものの価値で評価されるため、金メッキであっても買取可能です。コレクターに人気のあるヴィンテージアクセサリーも、ファッションアイテムとして需要があります。

食器

24kgpの食器には、スプーン、フォーク、ナイフなどのカトラリーや、カップ、グラスの縁飾りなどがあります。金メッキ製品であっても、ティファニーやクリストフルといった高級ブランドの製品は、ブランドとしての人気により買取対象となる可能性があります。

また、下地が銀の場合は、貴金属の価値で買い取ってもらえることもあります。「SILVER」の刻印がある製品は、銀製品としての買取価格が期待できるでしょう。

骨董品

24kgpの骨董品には、仏具や茶道具、置物、香炉、燭台などがあり、金メッキであっても歴史的背景や希少性により価値が認められる場合があります。作られた年代が古いものや、有名な作家の作品である場合は、骨董品としての価値で評価され、金の含有量に関係なく高値で取引されることもあります。

骨董品や装飾品として評価されるためには、骨董品を幅広く扱う買取店に査定を依頼するのがおすすめです。

24kgpと純金を自分で見分ける方法

  • 刻印の違い
  • 重さを測る
  • 磁石を用いる
  • 見た目で決める
  • 以上でわからなければ買取専門店へ

刻印の違い

24kgpと純金を見分ける最もわかりやすい方法は、製品に刻印された表記を確認することです。純金製品には「K24」「999.9」といった刻印がされていますが、24kgp製品には金メッキを表す「24KGP」や「GP」などの刻印が施されます。

これらの刻印は、目立たない箇所にあることが多く、文字が小さい場合もあるためルーペを使うと確認しやすくなります。ただし、偽造された刻印が存在する可能性もあり、金製品ではないのに「K18」と刻印されている製品も存在します。

また、18金といった金製品は柔らかいため刻印が深く印字されているのに対し、偽物はタングステンなど硬い金属を使用していることが多く、レーザーで刻印されているため刻印が浅いのが特徴です。

刻印がない場合や確信が持てない場合は、専門機関に依頼するのが確実と言えるでしょう。また、一部の貴金属専門店や買取店などでは、他の金製品とともに査定してもらうことも可能です。

重さを測る

24kgpと純金製品は重さで見分けることもできます。純金は非常に密度が高く、同じ大きさの他の金属と比べて重いのが特徴です。

体積1立方センチメートルにおける質量を見ると、銀と銅はそれぞれ約10.5g、約8.9gですが、純金はこれらの2倍以上の約19.3gとなります。24kgp製品は内部が別の金属でできているため見た目の割に軽くなります。

正確に判断するには、キッチンスケールで金製品を測り、水に浸した時の重さとの比較で比重を計算する方法があります。純金の比重は19.32、18金は14.84~16.12です。

ただし、小さな製品や複雑な形状の場合は判断が難しいため、刻印の確認と組み合わせるのがおすすめです。

比重計

 

磁石を用いる

磁石を利用することで24kgpと純金を見分けることが可能です。純金は磁性を持たないため、磁石には反応しません。

一方、24kgp製品は下地金属の種類によって反応が異なります。下地が鉄やニッケルのように磁性を持つ金属であれば磁石にくっつきますが、銅や銀、アルミなど磁性を持たない金属の場合は純金と同じように反応しません。

このように、金以外にも磁石にくっつかない金属は存在するため、磁石にくっつかないからといって必ずしも金だとは断定できません。

とくに、金の偽物の中には銀やスズに金メッキを施したものもあるため注意が必要です。磁石を使った確認はあくまで補助的な方法として、ほかの方法と組み合わせて判断するようにしましょう。

 

見た目で決める

24kgpと純金は見た目で判断する方法もあります。純金はオレンジに近い輝きを持っていますが、24kgp製品は表面のみ金でコーティングされているため温かみがありません。

金は純度が高いほど濃いオレンジ色をしており、純度が下がると黄色っぽくなり、さらに下がると暗く鈍い色になります。金メッキは色味が薄く、表面が不自然な光り方をしています。

純金は非常にやわらかく傷ができやすいのに対し、24kgp製品は傷が付きにくいです。また、24kgp製品は時間が経つとメッキが剥がれたり変色したりしますが、純金製品は劣化しにくい特徴があります。

ただし見た目だけでの判断は難しいため、参考程度に捉えておきましょう。

以上でわからなければ買取専門店へ

24kgpと純金を見分ける確実な方法は、専門の買取店に相談することです。買取店には専門知識を持つスタッフが在籍しており、専門器具を用いた分析が可能です。24kgpだけでは買取対象外になることが多いですが、家にある他の金製品と一緒に持ち込むことで、まとめて査定してもらえる可能性があります。

金の豊富な買取実績があり歴史が長い店舗ほど、金に関する査定や偽物の見極めのノウハウが蓄積されています。

須賀質店は大正9年創業の100年以上の歴史を持つ老舗質屋で、長年培ってきた貴金属のノウハウを持っています。基本的に店頭査定は無料でできるため、この機会にご自宅の金製品をまとめて査定してみてはいかがでしょうか。

金の偽物と本物を調べる方法を7つ紹介!金の偽物・偽造品にはご注意!

24kgp製品を少しでも高く売る方法

  • 良い保存状態を保つ
  • 買取専門店を回る

良い保存状態を保つ

24kgp製品は金膜が極めて薄く形成されているため、傷や汚れが目立ちやすい性質があります。そのため、売却前には汚れを拭き取るといった簡単なクリーニングを行ったほうが良いでしょう。

湿気の多い場所を避け、専用のジュエリーボックスや密閉容器に保管するのがおすすめです。また、製品同士が擦れると傷や金メッキの剥がれの原因になるため、それぞれを個別に包んで保管しましょう。

 

買取専門店を回る

24kgp製品を高く売るには、複数の買取専門店で査定を受けて比較することが重要です。買取価格は店舗によって大きく異なるため、一社だけでは適正価格かどうかの判断ができません。

金の買取実績が豊富で貴金属に精通した専門店を選ぶことで、適正価格での買取が期待できます。スタッフの対応が丁寧で、査定根拠をしっかり説明してくれる店舗が信頼できます。手数料の有無や買取方法の説明、実際に利用した人の評価・レビューも確認しましょう。

ただし、24kgpだけでは買取対象外になることがほとんどです。そのため、自宅にある他の金製品と一緒に持ち込むことで、まとめて査定してもらえる可能性が高まります。

須賀質店では査定が無料で、複数店舗との比較にも対応しており、他の買取店の査定額との比較も可能です。他店の買取価格に納得いただけないという方は、お気軽にご来店いただければと思います。

24kgp製品の磨き方とは

  • 普段の磨き方
  • 変色した場合の磨き方

普段の磨き方

24kgp製品は、非常に薄い金の膜(メッキ)で覆われているため、強く擦ると剥がれてしまう恐れがあります。そのため、やわらかい布や眼鏡拭き、鹿革(セーム革)などを使って優しく拭くのが基本です。

基本的には24kgp製品を使用した後は汗や皮脂などを放置せず、その日のうちに手入れするようにしましょう。水分を含む場合は、軽く濡らした柔らかい布で拭いたあと、必ず乾いた布で水気を取り除きましょう。

また、化粧品や香水、ハンドクリームが付着したまま使用すると変色の原因になるため、アクセサリーはお出かけの直前につけるのがベストです。保管時は他の金属と触れないように布で包むかジュエリーボックスへの収納がおすすめです。

変色した場合の磨き方

24kgp製品が変色してしまった場合、複数のお手入れ方法があります。専用のジュエリークリーナーを使用するのが最も安全で効果的な方法です。金メッキ専用のクリーナーを布に含ませて、優しく表面を拭き取るだけで変色が改善される場合が多くあります。

家庭にある材料を使う場合は、アルミホイルと重曹を使った浸け置き法が有効です。ステンレスボウルにアルミホイルを敷き、重曹を振りかけた上に24kgp製品を置いて、40~50℃程度のお湯を注ぎます。

この時、アルミニウムと重曹がイオン化して化学反応を起こし、黒ずみや変色が分解されます。数分~数十分浸けた後、流水で丁寧にすすぎ、乾いた布で水分を完全に拭き取りましょう。

ただし、高価なアイテムやメッキが薄い製品の場合は、家庭での研磨を避け、プロのクリーニングサービスや再メッキを依頼することをおすすめします。強い摩擦や研磨は、金膜を剥がす原因になるため絶対にやめましょう。

 

まとめ

24kgpとは、24金メッキを施した製品のことで、金としての資産価値は限定的ですが、ブランドやデザイン性により買取可能な場合もあります。24kgp製品を高く売るには、良い保存状態を保ち、複数の買取専門店で査定を受けることが重要です。

須賀質店では無料査定を実施しており、自宅にある他の金製品と一緒に持ち込むことでまとめて価値を確認できます。ご自宅に眠っている金・貴金属製品がある方は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
代表鑑定士。会社員経験後、実家で質業の経験を積み、平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。全国のオークション市場に出入りし、最新の商品相場と流行商品の情報を収集しながら、高価買取を実現するためのノウハウをわかりやすく解説、説明してしています。