1オンスは何グラムになる？金の重さの表記や価格が変動する理由まで解説| 創業大正9年の須賀質店

一オンスとは、貴金属の国際的な計量単位で、1トロイオンスは31.1035グラムと定義されています。

金投資や海外の金価格表示で目にする単位ですが、正確な換算方法や価格変動の仕組みを理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。金1オンスの価値は日々変動し、為替レートや国際情勢によって大きく変わります。

本記事では、一オンスの基礎知識から金価格の決まり方、高値で売却するための実践的なポイントまで、創業大正9年の須賀質店が解説いたします。

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金の重量で使われる「オンス」とは何？

金の重量で使われる一オンスは、正式には「トロイオンス」と呼ばれる貴金属専用の質量単位です。

この単位は古代トロイに起源を持ち、現在まで国際的な金取引の基準として採用されています。1トロイオンスは約31.103グラムと定義され、実務上は31.1グラムまたは31.10グラムと表記されることが一般的です。

世界の金市場では一オンス単位が使われるため、投資や売買を検討する場合はトロイオンスの概念を理解しておくことが重要です。

一般的に使用されるオンスとの違い

日常生活で目にする一オンスには、実はトロイオンスとは異なる「常衡オンス」という単位が存在します。

常衡オンスは主に食品や液体の計量に使われ、1オンスは約28.35グラムとなります。つまり金で使うトロイオンスの方が約2.7グラム重いのです。

料理のレシピで見かける「1オンス」は常衡オンスを指すことがほとんどですが、金や銀の取引ではトロイオンスが適用されるため、混同しないよう注意が必要です。

金1オンスは何グラムになる？

金の一オンスは正確に31.1035グラムですが、日常的な取引では31.1グラムと表記されるのが標準です。

この数値は、国際度量衡総会で正式に定められており、東京、ロンドン、ニューヨークなど世界中のどの金市場でも同じ基準が適用されています。換算する際は、オンス数に31.1035を掛けることでグラム数が算出できます。

例えば5オンスの金地金なら155.5グラム、0.5オンスの金貨なら15.55グラムとなります。逆にグラムからオンスへ換算する場合は、グラム数を31.1035で割ります。日本国内の買取店では1グラムあたりの価格表示が多いため、国際的な一オンス単位の相場と比較する際にはこの換算値を覚えておくと便利です。

金の重量表記の種類と特徴

トロイオンス

トロイオンスは国際的な金取引で最も広く使われる重量単位で、1トロイオンス＝31.1035グラムと定義されています。

ロンドン金市場やニューヨーク商品取引所などの主要市場では、金価格が必ず一オンスあたりの米ドル建てで表示されています。金地金やコインの規格も1オンス、1/2オンス、1/4オンスといった単位で製造されることが多いです。

国際的な金取引に参加する場合や、海外の金融情報を読み解く際には、トロイオンスの理解が不可欠です。

グラム

グラムはメートル法に基づく質量単位で、日本を含む多くの国で日常的に使用されています。

日本国内の金買取店や貴金属販売店では、1グラムあたりの価格表示が一般的であり、消費者にとって最も馴染みやすい単位といえるでしょう。トロイオンスとの換算も比較的簡単で、31.1035という数値を覚えておけば正確な計算が可能です。

特に小口の金製品やジュエリーの取引では、グラム単位の方が直感的に価値を把握しやすいため、国内市場では主流となっています。

匁

匁は日本の伝統的な質量単位で、1匁＝約3.75グラムに相当します。江戸時代から明治時代にかけて、日本国内の貴金属取引では匁が標準単位として使われていました。

現在では公式な取引単位としてはほとんど使われていませんが、一部の老舗質店や骨董商では今でも匁表記を併記していることがあります。特に古い金貨や骨董品の重量を示す際に匁が用いられるケースがあるため、歴史的な金製品を扱う場合には知識として持っておくと役立ちます。

その他貴金属の重量表記

金以外の貴金属でも、トロイオンスが使われています。銀やプラチナの地金取引では一オンス単位が主流で、パラジウムやロジウムなどのレアメタルも同様です。

アメリカの宝飾業界ではペニーウェイトという単位が使われることがあり、1ペニーウェイト＝約1.555グラムとなります。これは1トロイオンスの20分の1に相当する単位です。

さらに細かい単位としてグレーンがあり、1グレーン＝約0.0648グラムで、主に宝石や真珠の重量測定に用いられます。イギリスやカナダでは、トロイポンドという単位も存在し、1トロイポンド＝約373グラムです。

日本の貴金属業界ではトロイオンスとグラムの併記が一般的ですが、知識として知っておくと便利です。

金1オンスの価格を決める方法とは？

金の一オンス価格は、ロンドン金市場協会が1日2回公表する「ロンドン金値決め」を基準に決定されます。この価格は世界中の金融機関や貴金属ディーラーが参加する電子取引システムで形成され、需給バランスに基づいて変動します。

日本国内での金価格は、国際価格を円換算し、さらに輸入コストや流通マージンを加味して設定されます。為替レートの変動も大きく影響するため、ドル円相場が円安に振れると円建ての金価格は上昇します。

金1オンスの価格が変動する4つの要因

世界経済の動向と金融政策

金価格は、世界経済の不透明感が高まると上昇する傾向があります。近年は、2020年のパンデミックや2022年以降のインフレ加速により、安全資産としての金需要が急増しました。

各国の中央銀行が実施する金融政策も重要で、金利が低下すると金の価格は上昇し、逆に金利が上昇すると金価格は下落します。米国連邦準備制度の政策決定は特に影響力が大きく、利上げや利下げの示唆だけで一オンスあたり数十ドル単位の変動が起こることもあります。

地政学リスクと有事の金需要

戦争、テロ、政情不安などの地政学リスクが高まると、投資家は資産を守るために金を買い増します。2022年のウクライナ情勢や中東の緊張激化時には、金価格が急騰しました。

金は国家の信用に依存しない実物資産であるため、通貨や株式が暴落するリスクに対するヘッジとして機能します。昨今では米中対立の深刻化や台湾海峡情勢の緊迫化が、金一オンス価格の上昇要因となっています。

新興国の需要増加

中国とインドは世界最大の金消費国であり、両国の需要動向が一オンス価格に大きく影響します。特に中国では富裕層の増加に伴い、資産保全目的での金購入が拡大しています。

また中国やロシアなどの中央銀行が外貨準備の多様化を図り、金準備を増やしていることも価格上昇要因です。2023年以降、世界の中央銀行による金購入量は過去最高水準で推移しており、これが一オンス価格を上昇させる要因となっています。

採掘コストと供給制約

金の採掘には膨大なコストがかかり、特に近年は良質な鉱山が減少しているため、採掘コストが上昇傾向にあります。鉱山会社は一オンスあたりの採掘コストを回収できる価格でなければ生産を継続できないため、採掘コストが価格の下限を形成します。

また、環境規制の強化により新規鉱山の開発が困難になっており、供給量の増加には限界があります。供給面での制約が続く限り、長期的には一オンス価格は上昇傾向が続くと考えられています。

金の重さを測る6つの方法

デジタルスケールでの計量

デジタルスケールは、最も手軽で正確な重量測定方法です。0.01グラム単位まで測定できる精密スケールなら、一オンス以下の小さな金製品でも正確に計量できます。

家庭用として数千円から購入でき、電池式で持ち運びも可能なため、複数の買取店を回る際にも便利です。プロの買取店でも基本的にはデジタルスケールを使用しており、信頼性の高い測定方法といえます。

ただし使用を重ねると精度が低下することがあるため、定期的な点検や買い替えを検討することをおすすめします。

比重測定による純度確認

比重測定は重さだけでなく、金の純度まで判別できる方法です。金の比重は19.3で、他の金属と大きく異なるため、水中での重量と空気中での重量を比較することで純度を推定できます。

具体的には、金製品を精密スケールで計量した後、水を入れた容器に沈めて再度計量します。偽物の金メッキ製品は比重が大きく異なるため、真贋判定にも有効です。ただし正確な測定には専用器具と技術が必要となります。

専門店の精密査定機器

買取専門店では業務用の高精度計量機器を使用しており、一オンス単位の大きな地金から数グラムの小物まで正確に測定できます。

多くの店舗では顧客の目の前で計量を行うため、透明性が高く安心です。さらに専門店では純度を測定するX線分析装置や試金石も併用するため、重量と品位を同時に確認できるメリットがあります。

須賀質店のような老舗では長年の経験に基づいた目利きも加わり、より正確な評価が期待できます。

X線蛍光分析装置による非破壊検査

X線蛍光分析装置は金製品を傷つけることなく、内部の成分まで正確に分析できる最新機器です。

表面にX線を照射すると、金から特有の蛍光X線が放出され、その波長を分析することで純度が即座に判明します。一オンスの金地金から小さなアクセサリーまで、数秒で測定が完了するため、大量の金製品を査定する際に効率的です。

メッキや合金の詐欺品も即座に見破ることができ、買取店の信頼性を高めています。ただし装置自体が高額なため、導入しているのは一部の店舗に限られます。

試金石を使った伝統的方法

試金石は古くから金の純度を確認するために使われてきた黒色の石で、金製品を石の表面にこすりつけて線を引き、その色や反応で純度を判定します。純金に近いほど鮮やかな金色の線が残り、純度が低いと色が薄くなります。

さらに硝酸などの試薬を線に垂らすと、純度によって変色の仕方が異なるため、より正確な判定が可能です。一オンスの金地金よりもアクセサリーや小物の簡易判定に向いており、専門知識があれば現場で即座に真贋を見分けられます。

水没法による体積測定

水没法はアルキメデスの原理を応用した方法で、金製品を水に沈めたときの水位上昇から体積を測定し、重量を体積で割ることで密度を算出します。

金の密度は19.3グラム毎立方センチメートルであるため、この値に近ければ本物と判定できます。特別な機器が不要で、メスシリンダーと精密スケールがあれば家庭でも実施可能です。

ただし表面に気泡が付着すると誤差が生じるため、測定前に製品の表面をよく洗浄し、水に中性洗剤を少量混ぜて表面張力を下げる工夫が必要です。

金を購入して資産にするメリットとは？

金を資産として保有する最大のメリットは、経済危機や通貨価値の下落に対する強力な防衛手段となることです。

株式や債券と異なり、有事の際でも価値がゼロになることはありません。インフレが進行すると通貨の購買力は低下しますが、金の価値は歴史的に物価上昇に連動して上昇する傾向があり、資産の実質的な価値を守ることができます。

また、金は世界中で換金可能な普遍的資産であり、一オンス単位の金貨や地金は国境を越えて流通性が高いため、海外移住や緊急時の資金確保手段としても有効です。さらに、金は相続税の評価において時価で計算されるため、適切なタイミングで購入すれば節税効果も期待できます。

分散投資の観点からも、ポートフォリオの一部に金を組み込むことで全体のリスクを低減し、長期的な資産保全が可能になります。ポートフォリオのバランスを取りたい方にとって、金は最適な投資対象の一つといえるでしょう。

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須賀質店は大正9年創業の老舗質店として、長年にわたり金・貴金属の買取実績を積み重ねてまいりました。一オンスの金地金から小さなアクセサリーまで、経験豊富な査定士が正確に評価いたします。

店頭では最新の精密機器を使用し、お客様の目の前で透明性の高い査定を実施しております。国際相場に基づいた公正な買取価格の提示と、丁寧な説明を心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。

査定は無料ですので、お手持ちの金製品の価値を知りたい方はお気軽にご相談ください。

買取サービスの詳細：須賀質店の金買取について

まとめ

一オンスとは金取引における国際標準単位で、正確には31.1035グラムに相当します。トロイオンスと常衡オンスの違いを理解し、金価格の変動要因や測定方法を把握することで、より賢明な投資判断が可能になります。

金は経済不安やインフレに強い実物資産として、長期的な資産保全に適しています。売却を検討される際は、複数の買取店で査定を受け比較することで、より高く売却できるでしょう。