【事例】アトKを含む貴金属製品6点を高額買取
2021年2月3日、東京五反田に本店がある須賀質店で、貴金属製品6点を高価買取しました。合計の買取金額は128,000円となりました。
現在貴金属の相場は高水準をキープしております。金(ゴールド)は昨年秋ごろの最高値から少し下げていますが、1年前と比べると大きく上がった金額を維持しております。
プラチナに関しては、リーマンショック以降低迷していた相場が、ここ数ヶ月で上昇を続けており、プラチナ1000は4,000円/g以上を維持しております。
新型コロナウイルス流行によって景気不安が続いております。不要になった貴金属ジュエリー等を現金化したいとお考えの方は、相場が高水準をキープしている今が売り時かも知れません!
【 目次 】
☑貴金属製品を売却する前に「金性」を確認してみましょう~アトKの査定も解説~
貴金属製品を売却する前に「金性」を確認してみましょう~アトKの査定も解説~
今回買取したお品物は合計6点の貴金属製品となります。内訳をみてみましょう。
・999.9 インゴット 5g
・K18 ネックレス 4.4g
・K18 指輪 3.1g
・K18 ペンダント 4.8g
・14K 指輪 2.1g
・Pm900 指輪 9.4g
999.9とは24金の事で、純金とも呼ばれる100%金(ゴールド)素材です。K18は18金(75%の金と25%割り金)、14Kは14金(58.3%の金と41.7%の割り金)、Pm900はプラチナ900(プラチナ90%と割り金10%)です。
割り金とは、純金や純プラチナと混ぜて合金にする為の金属で、強度や耐久性を高める為に用いられています。割り金の割合が大きくなるほど金(ゴールド)やプラチナの純度が下がりますので、1gあたりの取引価格も下がります。
金(ゴールド)としての価値を下げすぎず、耐久性も併せ持たせるという理由で、カルティエやブルガリなど多くの有名ブランドは18金素材をジュエリーに採用しています。
今回詳しく解説したい金性は14K。先ほど触れた18金はK18とKが先に来ています。14金でもK14表記の方が日本では多く、14Kと表記されるお品物は海外製のお品物に多い印象です。
K表記が後ろにくる金性は“アトK”と呼ばれています。実はアトKは、K14表記よりも査定員が警戒するポイントがあるのです。
・海外製の場合、金と割り金の割合が正確でない場合がある(殆どは正確で問題ないお品物です)
・消費者や買取業者を騙す目的で、金(ゴールド)が使われていないお品物である場合がある
どちらも殆どのお品物では問題ないのですが、質屋業界ではK14表記よりもアトK表記のお品物にこういった状態が多いと言われているのです。
更に今回の14Kリングは、ダイヤモンドではなくジルコニアが3粒セットされたデザインでした。
ジルコニアは安価でありながらダイヤモンドに似ている事から人気があります。今回の様に貴金属の装飾に使われる事は勿論、メッキ製品等のカジュアルアクセサリーにも頻繁に使われています。
査定員は「14K刻印でジルコニア付きなので、ひょっとしたら金(ゴールド)が使われていない可能性もある」と警戒する要素が揃っていました。
しかし、最終的に須賀質店の査定員は14金素材と判断して買取金額を提示しました。
十分に警戒しながら正確な査定を行ったわけですが、この判断には「多くの貴金属を扱ってきた経験と技術」が必要不可欠です。
まずは金(ゴールド)が使われているのか・否かの判断です。これは複合的に判断するので1点ずつ簡単に解説していきます。
・磁石による選別
金・プラチナ・シルバーなどの貴金属は磁石に反応しません。稀に耐磁している場合もある様ですが(筆者はまだ出会った事が無いのでかなりのレアケースです)、磁石に反応しなければ第一関門はクリアです。
・刻印の入り方を確認
次に刻印の入り方を確認します。14K刻印については触れてきましたが、チェックするポイントは深さや綺麗さです。14金であっても50%以上は金(ゴールド)素材です。金(ゴールド)は非常に柔らかい金属ですので、刻印が深くきれいに入る特徴があります。
その他の金属は金(ゴールド)と比べ硬質ですので、刻印が深く入らなかったり、ギザギザした状態になりやすいのです。この確認には10倍ルーペを用います。
・質感や色味を確認
この確認方法には経験値が必要になります。数多くの貴金属を査定した経験があるスタッフの場合、重量感や質感から金(ゴールド)が使われているかどうかの選別ができるのです。
更に色味も重要な判断材料で、金(ゴールド)特有の山吹色の様な色味かどうかを確認します(イエローゴールド系のみ)。金(ゴールド)の含有量が低くなるにつれて色の濃さも薄くなりますので、24金>18金>10金という濃さになります。
因みにホワイトゴールド系の色味の場合、仕上げ時にロジウムメッキ処理を施して綺麗な銀色にしていますので、メッキ部分が剥げると下地素材はほんのり金色となっています。
以前査定時に「18金ホワイトゴールドを買ったのに使っていたら金色っぽくなってしまった。偽物ですか?」と質問されたお客様がいらっしゃいました。質感などを確認し18金であると判断したため上記の説明をしたところ安心なさっていました。
※比重計を使って比重値を確認
今回は行っておりませんが、素材の比重値を調べる比重計を用いる場合もあります。先ほどの質感にも通じる事ですが、金(ゴールド)やプラチナ等の貴金属は、比重が他の金属より重い特徴があります。その為、手にした時に独特のずっしり感を感じる事ができるのです。
比重計は数値を正確に測定する事が可能ですので、見た目や質感の確認と併せて使うと効果的となります(重量や構造、宝石の有無によって測定不可な場合もあります)。
上記の確認を行い、須賀質店の査定員は「14金で間違いない!」と判断して査定額を決定しました。
貴金属の査定において、経験値というものはどうしても必要になってきます。須賀質店には査定経験豊富な査定員が揃っておりますし、店頭で査定を行う前には充実した研修を受けております。
経験が少ないスタッフの場合はベテランスタッフがフォローに入る体制もとっておりますので、安心して貴金属の売却をお任せ下さい。
アトKを含む貴金属製品6点の買取まとめ
今回はアトKを含む貴金属製品6点買取について解説してきました。
貴金属の買取相場は日々変動しており、査定を行う日によっては買取額が上がった・下がったという結果になるかも知れません。
須賀質店では毎日ホームページにて金(ゴールド)とプラチナの買取相場を掲載しております。直近3ヶ月の相場推移が分かる様に、グラフも用いてわかり易く掲載しております。
3か月間で今は相場が上がっているのか・下がっているのか・同水準をキープしているのかがグラフをご覧いただければ容易に確認できます。
また、お客様にご満足いただける様に、査定額は勿論取扱いアイテムも多様化できるように努めております。貴金属以外にも腕時計、ブランドバッグ、ブランドジュエリー、スマートフォン、タブレット端末、カメラなど数多くのお品物を取扱っております。
新型コロナウイルスの流行により、質屋業界でも感染対策を行って営業を行う店舗が増えております。須賀質店では、店頭のドア開放と換気扇を使った換気、入り口に手指消毒剤を設置、スタッフは毎朝検温と常時マスク着用の徹底、カウンターの清掃・消毒作業などの対策を行っております。
五反田本店、渋谷営業所、池袋営業所と都内に3店舗展開している須賀質店では、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
今回の金、プラチナの買取の詳細は以下の通り
金属の品名 | 重量 | 数量 | 単価 | 買取金額 |
999.9 | 5.0g | – | 6,440円 | 32,000円 |
K18 | 12.3g | – | 4,760円 | 58,000円 |
14K | 2.1g | – | 3,540円 | 7,000円 |
Pm900 | 9.4g | – | 3,370円 | 31,000円 |
【2021年2月3日 須賀質店の金・プラチナ買取価格表】
金属の品名 | 買取価格 | 金属の品名 | 買取価格 |
24金インゴット | 6,440円 | プラチナ1000インゴット | 3,810円 |
24金 Au1000 | 6,250円 | プラチナ1000 | 3,690円 |
22金 Au916 | 5,670円 | プラチナ950 | 3,500円 |
20金 Au833 | 5,180円 | プラチナ900 | 3,370円 |
18金 Au750 | 4,760円 | プラチナ850 | 3,180円 |
14金 Au583 | 3,540円 | – | – |
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