エルメスの刻印と製造年一覧や刻印の場所を紹介!意味は?高く買い取ってもらうには? | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
失敗しない質屋選び
失敗しない質屋選び

エルメスの刻印と製造年一覧や刻印の場所を紹介!意味は?高く買い取ってもらうには?

最終更新日 2024年6月21日

エルメス 刻印について

エルメスのバッグや財布などの革製品には、刻印があります。この刻印は製造年やどこで作られたかといった情報が示されています。しかしどこに刻印があるのか、具体的に刻印が何を意味しているのかがわからないという方も多いかと思います。

そこで今回は、エルメスの刻印の基本的な知識をはじめ、種類や製造年などを解説していきます。エルメスを高く売る方法もご紹介しますので、買取を検討している方もぜひ参考にしてみてください。

 

創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。

須賀質店のブランドバッグ買取実績を見る

1エルメス(Hermès)の刻印とは何?

エルメス 刻印とは

 

1.1製造年・製造場所・人物を示している

エルメスの刻印は、その製品の製造年や工場・工房(アトリエ)、職人のイニシャルなどを表しており、真贋を判別するためにも使われます。数字とアルファベットで構成されていますが、刻印の並び順や表記方法は年代や職人によって異なります。製造年は判別できますが、工場・工房や職人については一般に公開されておらず、店頭の販売員にも知らされていません。製造年を示す刻印はアルファベットだけでなく、囲む四角や丸などの記号が足されることもあります。

1.2職人が手作業で押している

エルメスの刻印は、その製品を作った職人が手作業で押しています。刻印の場所や刻印自体押すかどうかの判断は職人に委ねられているため、製品によって刻印がなかったり見つかりにくい場所に押してあったりすることもあります。

そのためエルメスの製品であっても、刻印が押されていない場合もあります。これはもともと刻印が押されていない、または刻印がかすれて薄くなっている・消えてしまっている可能性が考えられます。

2エルメスの刻印の種類と製造年一覧

2.1 1964~1970年

現在確認されているもっとも古い刻印は、1964年。この年から1970年までは囲みなしのアルファベットのみの表記となっています。最初の年の「T」から始まり、アルファベット順でU、V、W……と続いていきます。

2.2 1971~1996年

1971年から丸で囲われたAから始まり、そのままアルファベット順で96年のZまで続きます。

2.3 1997~2014年

丸で囲われたアルファベットが終わると、今度は四角で囲われたAからRまでのアルファベットが続きます。

2.4 2015~2024年

上記の流れから、2015年は四角に囲われた「S」だと誰もが予想していましたが、実際にはアルファベットの「T」のみ。また、16年には「X」、17年は「A」、24年は「W」と、これまでのアルファベット順というルールとは異なり、ランダムになっています。

 

エルメス偽物の見分け方とは?ポイントを解説

創業100年の実績から、熟練査定士による業界最高値をご提示致します。

須賀質店のブランドバッグ買取実績を見る

3特殊なエルメスの刻印

エルメスの特殊な刻印は下記の4つのタイプがあります。

  • 素材
  • ソルド(アウトレット)品
  • パーソナルオーダー(スペシャルオーダー)
  • スターマーク

1つ目の素材は爬虫類系の素材に刻印されているものです。爬虫類系の素材は見た目が似ていて判断が難しいため、下記の刻印でわかりやすくしています。

・クロコダイル・ポロサス「Λ」

エルメス ポロサス 刻印

 

・クロコダイル・アリゲーター「□」

エルメス アリゲーター 刻印

 

・クロコダイル・ニロティカス「・・」

エルメス ニロティカス 刻印

 

・リザード「―」「=」

エルメス リザード 刻印

 

 

2つ目のソルド品は、「S」のマークが押されています。2015年に「S」のマークではなかったのも、このソルド品と間違わないようにするためではないかと言われています。

エルメス アウトレット 刻印

 

 

3つ目のパーソナルオーダーは、素材や色、配置、金具など自分の好みでカスタマイズした製品のことです。パーソナルオーダーには馬蹄の刻印がされています。

エルメス パーソナルオーダー 刻印

 

 

4つ目のスターマークは、エルメスの関係者や一部の上顧客のために作られた製品に刻印されています。とてもめずらしい製品で、めったに見ることはできません。

4エルメスの刻印がある場所は?

4.1バーキン

エルメスを代表するモデルのバーキンは、製造数が少なく入手困難なアイテムとしても知られています。バーキンはモデルによって刻印の場所が異なり、初期は正面述ベルトの裏側の金具を外すと見える場所、2015年以降は右の本体内側にあります。

 

バーキン 刻印 位置

4.2ケリー

ケリーもバーキンと並んで人気のアイテム。刻印の場所はバーキンと同じく、正面から見て左側の内側にあるベルト付近にあります。2015年以前は正面のクロアベルトの裏側に刻印されています。

 

ケリー 刻印 位置

 

4.3ボリード

ボリードは、エルメスが1923年に発表した世界初となるファスナー付きの革製バッグ。丸みを帯びたフォルムで、収納性が高くファスナーもあるので、実用的です。刻印は、ファスナーの端にあるタブの裏にあります。

 

ボリード 刻印 位置

4.4ピコタン・ピコタンロック

ピコタンは、可愛らしい見た目と収納に優れたバッグです。2008年からは、ベルトを留めるカデナ(南京錠)がついたピコタンロックが発売されています。ピコタン・ピコタンロックの刻印は、バッグ内側の金具付近にあります。

 

ピコタン 刻印 位置

4.5リンディ

リンディはハンドバッグとショルダーバッグの2WAYで使えるバッグです。ころんとしたフォルムが特徴で、かわいらしい見た目と実用的な機能を兼ね備えています。刻印は、ファスナーの裏側にあります。

 

リンディ 刻印 位置

4.6ジプシエール

ジプシエールは、エルメスの中でも珍しいメンズライクなアイテム。大人の男性でもスタイリッシュに持てるショルダーバッグとして、男女問わず人気を博しています。刻印は、正面クロアベルトの裏にあります。

 

ジプシエール 刻印 位置

4.7エヴリン

エヴリンは、中央に配されたH型のパンチングが特徴的なデザインのバッグ。サイズやカラー展開が豊富で、用途にあわせて選べるのが魅力です。刻印はショルダー付け根の内側にあります。

 

エヴリン 刻印 位置

 

4.8ベアンスフレ

エルメスの財布で、定番中の定番であるベアンスフレ。シンプルなフォルムで、どんなスタイルにも使いやすい財布として人気を集めています。刻印の場所はコインケースの裏にある札入れです。

 

ベアン 刻印 位置

4.9ドゴン

ドゴンは財布本体と、小銭入れが別パーツになっているのが特徴のお財布です。また、折りたたんだ際に財布を閉じるために革を通す金具も特徴の一つでしょう。刻印は、カードポケットの裏側の札入れの中にあります。

 

ドゴン 刻印 位置

4.10アザップロングシルクイン

エルメスで人気の商品の一つにスカーフという商品があります。アザップロングシルクインは、シルクインの名前の通りに内側がシルク、つまりスカーフのような素材と柄になっている財布です。

刻印は、札入れの中のロゴ「HERMES PARIS」の下にあります。

 

アザップ 刻印 位置

 

5エルメスを高く買い取ってもらうには?

5.1付属品をそろえる

 

エルメス 付属品

エルメスを少しでも高く買い取ってもらうために、重要なのが付属品です。付属品とは、エルメスの購入時についていたブランドの箱や保存袋、カデナ、ショルダーストラップなどを指します。また、バッグの金具部分には保護シールが貼られていますが、これを剥がしていないほうが高値になりやすいです。エルメスは、付属品の有無で買取額に大きな差が出るため、昔購入したものでも付属品がないか探してみるようにしましょう。

5.2保管方法に気をつける

 

エルメスの高価買取を目指すのであれば、普段から丁寧に保管するようにしましょう。とくにバッグはデリケートな素材でできていて、型崩れもおこしやすいため注意が必要です。直射日光を避け湿気がこもらない場所で保管し、定期的に換気を行いましょう。また乾燥もひび割れや変形の原因となるため、シリカゲルなどの乾燥剤は直接バッグに入れるのではなく、クローゼットなどに間接的に置くのがおすすめです。

5.3正規店で修理する

 

もしエルメスを修理する場合は、正規店に依頼するようにしましょう。一般の修理店で依頼をすると、エルメス直営店でのアフターケアが受けられなくなってしまいます。正規店の修理証明書を保存しておけば、正規店でメンテナンスをしたことを証明できます。

また、バーキンやケリーなどの高単価なアイテムであれば修理をしてから買取依頼をしたほうがいいですが、買取額が低いアイテムは修理して高くなる価格よりも修理代のほうが高くなることもあります。

5.4複数の買取店で査定してもらう

 

エルメスをはじめとしたブランド品の買取依頼で重要なのが、複数店舗で見積もりを出してもらい、価格を比較すること。エルメスには買取相場がありますが、買取店や質屋によって買取額は異なります。そのため、複数の店舗でアイテムを見てもらい、査定額を比較するようにしましょう。そうすれば、一番高く買取をしてくれる店舗が把握でき、価格交渉もしやすくなります。

5.5相場を把握しておく

 

同じエルメスでもモデルやカラー、素材、年代によって買取額は変わるため、売りたいエルメスのアイテムの相場がいくらくらいなのか、事前に調べておきましょう。相場を把握することで、価格交渉がしやすくなります。人気モデルのバーキンやケリーでは、定価を超えることもありますが、一部アイテムに限ります。買取店や質屋では事前に問い合わせることで、概算額を教えてくれるところもあるため、気になる方はまずはお問い合わせをしてみるとよいでしょう。

5.6なるべく早く手放す

 

エルメスの買取額は新作モデルであればあるほど高くなります。反対に、発売から時間が経つと、買取額は低くなっていきます。そのため売却を検討しているのであれば、なるべく早く買取してもらうことをおすすめします。とくに人気のバーキンでは、1年売却の時期がずれるだけで10万円の価格差が生じると言われています。使わなくなったのであれば、なるべく早く手放すようにしましょう。

 

エルメスバーキンの質入れ、買取について

6エルメスの刻印に関するよくある質問

6.1刻印がないものは偽物?

エルメスの正規品でも刻印がないものがあります。主に、3つあり1つは革製品ではないという点です。エルメスの刻印は革製品に押されているため、刻印がない場合、素材をチェックする必要があります。2つ目は、職人の判断です。エルメスの刻印は職人の判断で決められているため、必ずしも押されているとは限りません。3つ目ですが、もともと刻印は押されていたものの、消えてしまったパターンです。こうしたことが考えられるため刻印がないからと言って一概に偽物とは言えません。

6.2刻印がないと買取してもらえない?

上記のように、本物であっても刻印がない場合があります。しかし経験が少ない査定員は、刻印がないと本物か判断できず買取自体を断るケースもあります。そのため、必ず経験が豊富な査定員が在籍する買取店に査定を依頼するようにしましょう。

知識や経験が豊富な査定員であれば、刻印だけでなく他のさまざまな要素から本物と偽物を見分けることができます。須賀質店ではエルメスに精通した従業員が査定するため、刻印がなくても本物と判断できれば買取できます。

6.3刻印が消えることがある?

前述の通り、刻印が押されていても消えてしまうことがあります。それは経年劣化やスレによることが原因と考えられます。また、打刻されていても見えづらいものや皮革の斑にまぎれて見にくいものあります。

「刻印が見つけられない」「薄くて見づらい」というものの買取依頼は、買取実績が少ない店舗では買取を断られてしまう可能性があります。経験豊富な店舗では、そうした判断の難しいアイテムでもしっかりと価値を見抜けます。

7エルメス(Hermès)の買取なら「須賀質店」

エルメスの買取実績が豊富です!

須賀質店では、エルメスの豊富な買取実績がございます。バーキンやケリーといった人気のバッグから財布や時計など、さまざまなエルメスのアイテムを買取してきました。大正9年に創業し100年以上の歴史で築き上げた本物と偽物を見極めるノウハウと、常に最新の情報を集めて業界最高値を提示するシステムを作り上げています。

「エルメスの高価買取してほしい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

8まとめ

エルメスの刻印について、意味や種類、製造年などを解説しました。エルメスの刻印は、製造年や場所、職人などを表しており、主に革製品に押されています。刻印は職人の判断に委ねられているため、場所が違ったり押されていなかったりすることもあります。また経年劣化で消えてしまうことや見方によっては見つけにくいものもあるため、刻印がないからといって偽物とは言えません。須賀質店では刻印のないアイテムでも買取できる場合があるため、まずはお問い合わせください。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。質屋のシステムやビジネスモデルについて、初めてご利用する方にもわかりやすく解説することを心がけています。質屋でお金を借りることは、銀行や消費者金融からお金を借りる手法にはないメリットがあるのです。現役の質屋でしか語れない「質屋の便利な使い方」について、当Webサイトで解説しています。