K10とは?K18との違いは?魅力やお手入れ方法、買取相場まで解説| 創業大正9年の須賀質店 | 高価買取なら創業大正9年の須賀質店
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K10とは?K18との違いは?魅力やお手入れ方法、買取相場まで解説| 創業大正9年の須賀質店

最終更新日  2025年9月12日

K10とは、金の含有率が約42%と扱いやすいジュエリー素材です。K18との違いには、価格・強度・色合い・アレルギー耐性などさまざまな観点があります。

たとえばK10は硬度が高く変形しにくい一方で、お風呂での使用には注意が必要です。また、「GP」や「GF」といった刻印には意味があり、買取時にも影響します。

この記事では、「K10とは何か」「K18との違い」「魅力やデメリット、お手入れ方法、買取相場」まで、大正9年創業の須賀質店が詳しくご紹介します。

K10リング

 

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K10とは?

K10は、金の含有量が約42%の合金です。純度が高いK18(約75%)に比べて安価で、手軽に手に取れる価格帯が魅力です。また、K10は金の純度が低い分、他の金属(割金)が多く含まれているため、K18よりも強度が高く、傷つきにくいのが大きな特徴です。

そのため、華奢で繊細なデザインのジュエリーにも安心して使え、デイリーユースに最適とされています。

金製品の刻印の意味

「K10」は金の純度を示しますが、中には「K10GP」や「K10GF」といった異なる刻印が見られることもあります。これらは金の加工方法や品質を表しており、その違いを理解しておくことが大切です。

  • K10GP:「Gold Plated」の略で、金メッキを意味します。ごく薄い金の層をコーティングしたもので、摩擦に弱く剥がれやすいため、耐久性は低いです。
  • K10GF:「Gold Filled」の略で、金張りを意味します。熱と圧力で金の層を圧着させるため、メッキよりも厚みがあり剥がれにくく、高い耐久性を持つのが特徴です。

さらに、海外製品に多い「10K」と表記された、いわゆる「あとK」にも注意が必要です。これは、日本のJIS規格(日本産業規格)で定められた「K10」のように金の純度が42%以上であることを保証しているわけではなく、純度が下回ることが多くあります。

そのため、「あとK」の売却時は、10金よりも低い価格になることもあります。

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K10とK18の違いについて

K10とK18の違いは、金の純度だけでなく価格・強度・アレルギー性・色味にも現れます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的や好みに合わせて選ぶことが大切です。

金の含有量の違い

前提として、「K(Karat)」は金の純度を24分率で示す単位で、宝石の重量を表す「Carat」とは異なります。

K10は金が約42%、残りは割金で構成されます。含有量が低い分、硬度が増して傷に強く、細かな加工や耐久性を求める日常使いのジュエリーに適しています。

対してK18は金を約75%含み、割金の割合が少ないため、金本来の輝きや高級感を存分に楽しめます。K14は約58%で、耐久性と美観のバランスが取れた素材として人気です。K24は金のみで構成される純金ですが、柔らかく傷がつきやすいため、装飾品よりも地金資産や美術工芸品に適しています。

このように、金の含有量が高いから良いとは一概には言えません。用途や好みに応じて選択することが大切です。

k 18,k 10

 

価格・価値の違い

金の含有率が価格や価値に直接影響するため、K18とK10はそれぞれ異なる特徴を持ちます。金の含有率が約75%と高いK18は、高価で資産価値も高い点が大きな特徴です。それに対してK10は、金の含有率が約42%と低く、手頃な価格で気軽に楽しめます。

これらの特性から、特別な記念品や長期的な資産性を求める場合はK18が適しており、日常のファッションや手軽さを重視する場合はK10が選ばれるのが一般的です。

強度の違い

K10は割金が多く硬度が高く変形しにくいため、華奢なリングや繊細なデザインに向いています。一方、K18は柔らかいためやや変形しやすいですが、純度が高いため変色しにくいというメリットもあります。

お風呂での着用については、いずれも避けたほうが長持ちしますが、とくにK18は柔らかいためキズや歪みに注意が必要です。長時間のつけっぱなしは控えるようにしましょう。

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アレルギー反応の違い

金属アレルギーは、金以外の「割り金」(銀、銅、ニッケル、パラジウムなど)が原因で起こることがほとんどです。

金の割合が約75%と高いK18は、割り金が少ないため比較的アレルギー反応が出にくい傾向があります。一方、割り金の割合が多いK10は、金属アレルギーを引き起こす可能性が高まります。どちらも汗や化粧品が触れると変色したり、肌トラブルの原因になったりするため、就寝時や入浴時には外すことをおすすめします。

 

色合いの違い

K10とK18は金の含有率が異なり、同じカラーでも色合いに明確な違いが出ます。これは銀・銅・パラジウムなどの割金の比率が高くなることで、色味が変化するためです。

イエローゴールド(YG)では、K18は金の純度が高く、濃くて深みのある黄金色が特徴です。一方、K10はやや淡く、クリームがかった柔らかい印象のイエローになります。肌なじみが良く、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えるのが魅力です。

ピンクゴールド(PG)では、K10の方が銅の割合が多く、赤みが強い鮮やかなピンクになり、かわいらしい印象で若年層にも人気です。K18は落ち着いたローズ系の色味になり、上品で大人っぽい印象を与えます。

ホワイトゴールド(WG)はロジウムメッキで白く仕上げられていますが、使用とともにメッキが摩耗し、K10では黄ばみが目立ちやすくなります。美しさを保つには、定期的な再メッキやクリーニングが必要です。

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K10の魅力

K10は価格の手頃さだけでなく、日常使いに適した強度やファッション性など、多くのメリットを備えています。ここでは、K10ジュエリーが選ばれる主な理由を3つに分けて紹介します。

価格が手頃でコストパフォーマンスに優れる

K10の最大の魅力は、金の含有率を抑えることで実現する価格の安さです。K18やK24と比べて金の価格が大きく下がるため、初めてのゴールドジュエリーとしても選びやすく、複数のアイテムを揃えたい方にも適しています。

また、手頃な価格でありながら、見た目にはしっかりとした高級感を保てる点もポイントです。K10でも表面には美しい光沢があり、カラー展開も豊富に揃っているため、コーディネートの幅も広がります。

 

硬度が高く、変形やキズに強い

K10は割金の割合が高いため、純度の高い金よりも硬く、耐久性に優れています。とくに、リングやブレスレットのように頻繁に接触があるジュエリーでは、K18よりも変形しにくく、キズもつきにくいため扱いやすい素材です。

強度の高さは、細く繊細なデザインを安心して楽しめるという利点にもつながります。日常的にジュエリーを身につけたい人にとって、K10は気兼ねなく使える実用的な素材と言えるでしょう。

肌なじみの良い色合いと豊富なデザイン

K10は割金のバランスによって、柔らかく自然な色味が生まれます。イエローゴールドなら淡く上品なクリーム色、ピンクゴールドは可愛らしさが際立ち、ホワイトゴールドはややマットで落ち着いた印象に仕上がります。

このように主張しすぎない色合いは肌なじみがよく、普段の服装にさりげなく溶け込むのも大きな魅力と言えるでしょう。また、ファッション性の高いデザインが多く、トレンドを取り入れた商品も豊富にあります。

 

K10のデメリット

K10には多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここからは、使用前に知っておきたいK10の弱点と、その対処法について詳しく解説します。

金属アレルギーのリスクがある

K10は割金の割合が高いため、ニッケルや銅、パラジウムなど、アレルギー反応を引き起こしやすい金属が含まれている場合があります。肌が敏感な方は、長時間の着用で赤みやかゆみが出るリスクがあります。

アレルギーが心配な場合は、ニッケルフリーやアレルギー対応と明記された商品を選ぶのが安心です。また、つけっぱなしにせず、肌に異変を感じたらすぐに外すことも重要です。症状が軽いうちに対処すれば、継続的にジュエリーを楽しむことができます。

変色やくすみが起きやすい

K10は金の純度が低く、割金の割合が高いため、汗・皮脂・化粧品・空気中の成分などと反応して、変色やくすみが発生しやすい傾向があります。

日常的に美しさを保つには、使用後に柔らかい布で軽く拭き取ることが有効です。また、湿気の少ない場所に保管し、香水やハンドクリームを使用する際には、ジュエリーを外すことが推奨されます。

変色が進んだ場合でも、クリーニングや研磨で元の輝きを取り戻すことが可能です。

K10 ネックレス

 

買取価格が安くなりやすい

K10は金の含有量が約42%と低いため、買取価格はK18やK24に比べて大幅に安くなる傾向があります。デザインやブランドによっては、ある程度の価値がつくこともありますが、素材価値だけを見ると資産性はそれほど高くありません。

不要になったK10ジュエリーを売却する際は、素材表記や重量をしっかり確認し、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。状態が良い場合や、人気のデザインなら査定額が上がる可能性もあります。

K10の正しいお手入れ方法

K10ジュエリーは日常使いに向いた素材ですが、割金が多いため空気や汗、皮脂、化粧品などと反応して変色やくすみが起きやすい性質があります。

使用後は、柔らかいクロスやジュエリー用の布で軽く拭き、汗や汚れを落としましょう。とくに肌に触れた部分には皮脂が付着していることが多いため、丁寧にケアすることが大切です。

また、塩素や硫黄成分が含まれる水質は、K10の割金部分に反応し、変色や腐食の原因になります。入浴、プール、温泉、家事の際にはなるべく外すようにしましょう。

さらに保管時には、ジップ付きの密閉袋やジュエリーボックスに入れ、空気に触れにくい状態にしましょう。複数のジュエリーをまとめて保管すると接触によってキズがつくため、個別に保管するのがおすすめです。

汚れが目立つ場合は、中性洗剤をぬるま湯で薄め、柔らかいブラシで優しく洗うと良いでしょう。仕上げに水洗いして、しっかり水分を拭き取れば完了です。

 

K10の買取相場

K10は金の純度が約42%であるため、K18やK24と比べて素材としての価値は低く、買取価格もその分抑えられる傾向にあります。しかし、相場は日々変動しており、金市場の動向によっては高値になることもあります。

須賀質店の本日の買取価格は、

ノーブランドのシンプルなK10製品は、重量による素材評価が中心になります。一方で、有名ブランドや状態の良いデザイン性の高い商品であれば、素材以上の価格がつくこともあります。

また、「K10GP(メッキ)」や「K10GF(金張り)」は素材としての金の量が少ないため、買取価格は極めて低い傾向にあります。買取に出す前には、刻印の確認と、事前査定を活用するのがおすすめです。

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ノーブランドのアイテムから有名ブランド品まで幅広く対応しており、デザイン性やコンディションも加味した価格をご提示します。店頭・宅配・出張買取など、ご都合に合わせた方法が選べるのも特徴です。

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まとめ

K10は、価格の手頃さやデザイン性、日常使いに適した強度など、多くの魅力を備えた素材です。変色や金属アレルギー、買取価格の低さといった注意点もありますが、正しいお手入れを行えば、長く楽しむことができます。

購入時には刻印や素材表示をしっかり確認し、自分のライフスタイルに合った選び方をすることが大切です。須賀質店では、K10の買取も行っていますので不要になった金製品がある方は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
須賀兼一
代表取締役
代表鑑定士。会社員経験後、実家で質業の経験を積み、平成16年4月より須賀質店の代表取締役を務めています。全国のオークション市場に出入りし、最新の商品相場と流行商品の情報を収集しながら、高価買取を実現するためのノウハウをわかりやすく解説、説明してしています。